小規模店はメッキとなるな 

当院は先月でまる４年になりましたが、４月から施術料金を１０，０００円から１５，０００円にさせて頂きました。

よく、「広尾という場所だから単価が取れて良いね」と同業者に言われます。しかしそんな事はありません。近所には５〜６,０００円の所もあれば１,９８０円の所もあります。また料金改訂をお知らせるため患者さんのリストを作ってみたら、広尾麻布界隈の方は全体の２割位でした。当院は２３区はもちろん、神奈川埼玉千葉といった所からもお見えになっていますし、会社帰りの方でも自宅と反対の電車にわざわざ乗ってお越しになる方もいます。

また当院は開院以来、集客のための広告費というものを計上したことありません。もちろんホームページや看板、店内のパンフレットを作成するための費用は発生しましたが、広告サイトでの集客や初回割引といったサービスはやったことがありません。紹介だけで集客が成り立っています。

去年から人材育成のためのスクールを立ち上げました。始めて同業者に向けて集客の広告を行っています。

そこで並行して、世の中にあるスクールやセミナーを研究させてもらっています。

それらを見ていると集客のテクニックを伝授する所や、「囲い込み」なる言葉で施術者たちを教育している所がたくさんあるなと思いました。

しかし、断言できます。何店舗もある店の運営となれば話は別ですが、個人でやっている方やスタッフが４〜５人位の小さな院では、圧倒的な結果の出せる力を身につければ小手先の集客テクニック等必要ありません。圧倒的な結果を出せる力があるだけで集客はできます。実際に僕の所がそうなのですから。

もし結果が出ていないのでしたらそれは、失礼を承知で言えば単なる技術力、人を読み解く力が周りと大差のないからです。決して集客方法が間違っているからではありません。もしかしたらコンサルティングを依頼している方はコンサルタントから「先生のような高い技術を持っていてもが集客方を知らない先生は多いのです」というような事を言うと思います。しかしこれは方便です。お金がもらえるから言っているのです。

何店舗も運営しなければならない所は施術者のバラツキが出てしまうのは仕方がないので、集客テクニックなるものも必要かと思います。ビジネスとして考えなければいけない規模です。

しかし、小さな所がビジネスの考えに走ってしまうのはメッキのようなものです。すぐに剥がれてしまう薄っぺらな存在になってしまいます。何かのきっかけだったり時間が経てばそのメッキが剥がれて無残な姿を露呈してしまいます。大きな所はその薄っぺらい存在も資本力で何層も重ねて薄っぺらさを隠せるのでなんとか出来るのです。

そして同時にこの仕事の本質を失ってしまうのではないかと思います。顧客を囲い込むためにあれやこれやと模索しているあなたは本来、そんな事がしたくてこの仕事を選んだのでしょうか？回数券を買ってもらうためにはどうしたら良いのかと考えるためにこの仕事をしているのでしょうか？

違うと思います。身体が良くなったことに感動して、目の前で満面の笑みを浮かべてもらいたいのではないでしょうか。それを追求する事が僕達の本質ではないでしょうか？

個人でやっている所やスタッフ数名の所はそんな一番大切な事に専念しさいすれば集客出来るのです。嬉しい限りではないでしょうか。決してメッキにならないで下さい。

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