気持ちが良い押し方のコツは不安定な態勢が大事
ほぐしなどで深くて気持ち良い圧を入れたい時、コツがあります。それは体のバランスが不安定な状態から圧を入れる事です。
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まず大前提として、押したり揉んだりは腕や肩の力を使ってはいけません。力を使うと表面的で痛い圧しか入りませんし、いくら体格の大きな男性でも深く圧が入りません。
だから強揉み希望の人みたいな深いところにコリがある人には力を入れてはいけないのです。
では深くて気持ちのいい圧はどうやったら発生するのかと言うと、自然の力を使う事です。ここで言う自然の力と言うのは重力やテコの原理から発生する力です。この自然に発生した力が一番強力であり、心地の良い力なのです。
この自然の力と言うのには人間が意図的に発生した力とは違います。だから肩や腕に力を入れて押す事は逆なのです。
自然の力を発揮するためには不安定な状態を作り出す事が大事なのです。そうする事で重力がそのまま押圧になるのです。
不安定な状態等のはどういう状態かと言うと、骨盤から下に力が入ってなくて、そのままでいると前に倒れてしまうという状態です。この「倒れてしまう」というのが重力なのです。その倒れてしまうという力に身を任せてその重みを相手の体に伝える事が深くて気持ちが良い圧が出来る条件なのです。
しかし多くの方は、しっかりと地に足をつけて腰から下に力を入れて押しています。これは典型的な上半身の力で押している状態ですので間違った押し方です。
理想的な押し方は腰から下は力が入っていない状態です。
そしてもう一つ大事な事は腕で体を支えようとしてはいけません。そうすると重力に反発した力が発生します。その力はせっかくの重力を押し返すのでこれもまた深くて気持ちが良い圧になりません。
押した時に体を支えているのは腕でも脚でもありません。体幹です。
だから押している時は脚はフラフラ、腕も意識していない状態です。
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