子供の頃からの奥深いコリと不眠などの自律神経失調症~奥のコリは骨から剥がす~ 30代女性
症状
子供の頃から肩甲骨周辺から背中、首にかけてのコリ。奥の方が凝っている。
また不眠や日頃からの倦怠感といった自律神経失調症や精神不安等で仕事も一時期休職していた。今まで色々施術は受けてきたが改善せず。
治療
1~2週間に一度の治療を5回行う。3度目の治療後から今までのコリ感の3割くらいで日々を過ごせるようになり、5回目に来院時は辛いと感じることなく過ごせた。
6回目以降、この状態を維持するため月に一回メンテナンスとして治療するようにした。
ポイント
この方は奥深いコリを抱えていてそれがコリ感はもちろんの事、不眠や精神不安など自律神経失調症をも引き出していました。
この奥深いコリは筋肉の隙間から骨の周囲をアプローチしないと取れません。また、そのように触診していかないと施術者は当人が訴えているコリの本当のポイントというものを確認できません。これが施術者自身は施術したら効果があったと思ったのに患者さん、お客さん自身は効果を感じていない、もしくはコリが取れていないという差異が出る原因です。
多くの施術者が「筋肉の固い所」をコリとして認識しています。そしてその筋肉をアプローチするか骨格などを調整して筋肉の引っ張り合いを整えて「筋肉」を緩めようとします。
しかし、何年も抱えているコリ感は筋肉からだけ発しているわけではないのです。筋肉の裏や骨の周囲から発しているのです。そして実際にそこを触ると筋肉とは触感が違うモノが触れます。そして様々な所へ「響き」が発生します。そうする事によって奥深いコリが取れます。
この方の場合は
僧帽筋上部の裏
棘下筋と肩甲骨内縁の隙間
脊柱(胸椎1番から4番までの棘突起の周囲)
鎖骨の肋骨側の縁、肋間
以上が原因となる場所です。そこへ力を入れずに筋肉を避けてアプローチするのです。
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