一期生修了　それぞれに大きな結果が残せた約２年半

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当スクールの初めての生徒達が今日でついに卒業となりました。
最後の授業は生徒同士で実際に症状を聞いてそれぞれ一時間の施術を行いました。

各自訴えている症状を自分なりに解析し、今まで学んできた事を活かして、各自が出来る患者さんへの一番適したアプローチをしていました。
・骨の周りの繊細で奥深い原因を見つける触診
・腕の力を使わない圧で、鍼と同じ響くアプローチ
・「やり方」ではなく「考え方」を身に付けたからこそ出来る、目の前の人に一番効果的なアプローチ場所の選択

この３点がきちんと出来ているので、皆さん患者さんがとても満足する効果的な施術を行っていました。
皆さん見違えるほどの成長に、僕も嬉しい限りでした。最初は皆さん、驚きと自分の考えの足りなさに身を引き締められていました。ある生徒は施術単価を上げても患者さんがその技術に納得してして順調に患者さんが増えたそうですし、リラクゼーション店で働いていた生徒は経歴が何年も長いスタッフを差し置いて予約で溢れていたそうです。また売り上げもここで学び出して上がった生徒もいたりと大きな成果となってくれている事に喜びを感じます。

そんな一期生達は開業している人、この業界に入ったばかりの人、鍼灸学校の人という様に様々な経歴の集まりでした。まずは皆さん、身体を使うという事、力を抜く事に大きな間違いをして経験していました。全く身体の使い方が出来ていなかったのです。これは開業している人も専門学校で習っている最中の人もでした。そしてその癖を抜くのが大変でした。自分は出来ていると思っていたからその思考回路から変えていかねばならなかったからです。

また、どういう施術が人を本当に良く出来るのかも解っていませんでした。特に業界に入ったばかりの生徒や専門学校に通っている人は経験もなかったので顕著でした。なぜならば「○○という症状にはこのやり方」、「△△を整えれば症状は改善する」という様に「やり方」や「理論」によってしか身体を診る事を教えてもらっていなかったからです。それよりも大事な事はまず、目の前の患者さんの身体を繊細に見極める触診力と観察力です。そこに生徒達は気付けることで大きな成長を遂げました。

僕のスクールは僕が簡単に答えを言いません。「考える」事を生徒に求めます。なぜならば一方的に与えられた答えややり方を学んでも、いざ現場に出たら人の体は様々ですし、出会った事のない訴えも常に起こります。そんな状況で手当たり次第にテクニックを行ってもイマイチの効果でしかなかったり、どうしていいのかわからない状況になるからです。
そうではなく、目の前の人の訴えを聞き、それを解析して施術者が自分で「こうやったら良くなる」という明確な道筋を立てられることが施術者として重要な事なのです。そのためにはテクニックや理論を一方的に教えてもらって丸暗記ではなく、「なぜこのテクニックが効果的なのか？」「なぜその理論が有効なのか？」と考えて身に付ける事です。そうする事で、いざ現場に出た時に出会った事のない症状を聞いても、「あのテクニックはこの身体に適している」「この身体の状態はあの理論に当てはまるな」と自分の中で明確になるので自信を持って施術できるし目の前の患者さんに一番適した施術になるのです。

生徒は大変だったと思います。常に考えさせられたから。しかしその大変がこれからの何十年という施術者人生を支えてくれる大きな基盤となってくれるなと最後を迎えてうれしく思いました。

一期生お疲れ様でした。そしてこれからの施術者人生を楽しんで送ってください！！