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中脳への刺激を怠るな

公開日: : 最終更新日:2019/08/01 健康コラム, 施術者向け

先日患者さんが次のような事を言っていました

「いつもジムのランニングマシンで走っているんだけど、昨日同じ距離を外でランニングしたら凄く疲れた。フラットな道を走ったしペースも同じだったんだけどなんでだろう?」

そうなんです。同じ距離とペースで走っても外の道を走る方が断然身体への負担は大きくて下半身が鍛えられるんです。そしてスポーツ技術や身体の機能向上のためにどちらがいいかと言われたら迷わず外の道を走る方です。

 

これは外の道を走った方が「中脳」が活発に働くからなんです。

 

そもそも脳には大きく大脳、中脳、小脳とあります。中脳は無意識で働いてる脳で、体の平衡バランスを保つ働きがあります。体が倒れないように様々な筋肉を微調整しているのです。

そこでランニングの話しなのですが、外の道は一見フラットに見えても実は機械的に真っすぐな道と言うものは存在しません。必ず凸凹していたり傾いていたりします。そうすると、走っている時に身体が倒れない様に足の裏がベタッと地面に密着しないといけないので、着地をする時に足首や膝、股関節の角度、腹筋や体幹の筋肉に中脳が反射的に働きかけて微妙に調整しているのです。その働きの度合いは機械的に水平なゴムの地面であるランニングマシンよりも遥かに大きいです。

 

だから外の道を走る時は中脳が激しく消耗するのと、身体の様々な関節を担う筋肉や体幹が常に活発に働くので疲れ度合いが違うのです。そしてランニングマシンで走り慣れてしまうとスポーツ等で怪我しやすくなります。

あるトライアスロンの選手の患者さんが言っていました。本番で怪我するので、トライアスロンの選手でランニングマシンを使っている者はいないと。トライアスロンは一般公道を走ります。だからランニングマシンで走り慣れてしまうと中脳から身体への刺激が疎かになってしまうので、足首を捻ったり等の怪我をする可能性が高まってしまうのです。

 

ランニングマシンを完全にダメとは言いませんが、日常の身体の機能向上を考えた場合、外の道を走る事をお勧めします。

 

 

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