アキレス腱と踵の痛みで底屈が出来ない ~関節の動きを診る~
症状
踵のアキレス腱が付着する部分が痛い
病歴
2週間前にサーフィンでサーフボードに乗ろうとした時に足の指をボードに引っ掛けてしまう。その時に痛みが走り、それ以降歩く時に痛みがあり正座は痛くて出来ない。
経過
その日の治療で8割痛みが無くなり正座も出来るようになる。
ポイント
関節の動きを元に戻してあげる事と腱が骨に付着している所のコリを除去する事です。
指をボードに引っ掛けた時に距腿関節、距舟関節、遠位脛腓関節、足根骨の縫合のこれらが癒着を起こしてしまったために足関節がスムーズに動かなくなり痛みや動けなくなってしまったのです。
また、アキレス腱が踵骨に付着する部分が引っ掛けた時に癒着となってコリが発生してしまい、痛みが起こっているのです。
痛みやコリの原因を探る時に大事な事は関節の動きがスムーズに動いているかという事です。人間の身体は沢山の関節がスムーズに連動しあって動いています。そのどこかの関節の動きが悪くなってしまうと、どこかの筋肉、関節、骨にストレスがかかってしまうのです。これによって痛みやコリが発生します。特に今回の様な不意な衝撃によって関節への衝撃が起こると関節の癒着が起こって動きが悪くなってしまいます。そうなると痛みが起こってしまうのです。
また、関節の癒着を剥がす時の注意点ですが、腕や指の力を使ってはいけません。お腹を使って牽引するイメージです。
次に腱が骨に付着している所のコリも痛みを引き起こします。今回もアキレス腱が踵骨に付着している所も痛みの原因箇所でした。この場合はアキレス腱が踵骨に付着する所のまわりを囲う様にコリがあります。それを的確にアプローチするのです。痛みやコリは筋肉ではなく腱や骨にあります。そこの認識を変えることが大事です。
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