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動作検査は可動域より関節の連動性を診る ~理想はムチの様な「しなり」~

公開日: : 施術者向け

コリや痛みの原因を特定したり、施術の目安として四肢等様々な部位の動作検査をする事があると思います。その時に多くの方は単関節だけでの可動域を診ていますが、可動域より大事な診るポイントは「動かした時の関節同士の連動性」です。

 

例えば上肢を動かす時。肩関節の可動域だけに注目してはいけません。それでは本来の肩関節の動きだったりストレスのかかり具合が見えなくなってしまいます。日常生活で上肢が動く時、肩関節だけが動いて上肢が動いているわけではありません。肩関節(肩甲上腕関節)と連動して肘関節、手関節、胸鎖関節、肩鎖関節等々様々な関節が連動しあって初めて上肢が動くのです。だからそれぞれの関節が上手に連動して動かないと、どこかの筋肉、腱、関節にストレスがかかってしまいます。それが痛みやコリとなるのです。これは単関節の可動域だけを見ても解りません。だから上肢の動作を確認する時は全ての関節が連動して動く状況で確認して、どこの関節が動いていないかを目視ではなく触診で感じ取らなければならないのです。

目視では微妙な連動性は解らないのです。やはり手で感じ取る方が精度は高いです。

 

あのイチローさんも現役時代この様に言っていました。

「大きな筋肉よりどれだけフレキシブルに身体が動くかの方が大事。だから無駄に筋トレしてもダメ」

このフレキシブルとは関節が柔らかいという意味ではありません。これこそ関節の連動性の事です。イメージはムチがしなっている様な動きです。だからイチローさんの現役時代のトレーニング機器はよくあるおもりを持ち挙げる様な機器ではありませんでした。有名な話ですが、動かし始めだけ負荷を与えて、それ以降の動きには負荷を与えない仕様でした。負荷が掛からない代わりに関節が連動し合う事で什器が動く仕組みでした。このフレキシブルさがあってムチの様にしなる動きだからこそ一カ所に負荷が掛からない動きが出来たので、あれほどの活躍と怪我のほとんどない選手生活を送れたのだと思います。

 

あくまで症状が出ているのは日常生活の中での負担なのです。ですからその日常生活の動作を上手に再現してあげないと本来の原因が見えないのです。

 

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