この仕事で生きていけるきっかけとなれる喜び　～路頭に迷っている施術者達へ～

公開日： 2018/12/27 : 最終更新日：2019/02/01 スクール　セミナー, 施術者向け

先日、まもなく開催するスクール２期生の生徒さんがこの様な事を仰っていました

「宮近さんと出会っていなかったら、今年でこの仕事を辞めていました。人を癒してあげたいと思って去年からこの業界に入ったのですが、どうしたら上達できるのか、どうしたらほぐれるのか解らなかったのです。だからお客さんからは厳しい言葉ばかり言われていました。でも相変わらずどうやったらその人達の要求に応えられるのか解らなくて、先輩に聞いてももっと力一杯押しなさいというアドバイスしかもらえませんでした。そんな一年だったので、体がボロボロになって気持ちも萎えていたのです。もうこんなに辛くて楽しくない仕事だったら辞めようと。でもここで教えてもらうようになってから、お客さんの反応が良くなってきたんです。それに、こうやったらほぐれる施術が出来るんだという方向性が見えてきました。だからやりがいも出てきたし、不安な毎日からまだ少しですが解放されてきたんです。今はこの仕事を続けていこうという気持ちになりました。ありがとうございます。」

これはまさに僕がセミナーやスクールを立ち上げた理由そのままでした。

手技療法という分野は今、多くの人達に認識されました。そして幅広く門戸が開かれているので様々な人がこの世界で働ける環境にあります。また、それらに付随して手技療法の院や店が大量発生しています。

これによって起こっている弊害は「施術者の質の低下」です。教育機関も数が増えたため経験の少ない人や技量のない人でも指導してしまったり、現場でも早く売上を上げてもらうために十分な教育が行われる前に施術をさせてしまったりしている状況です。そのため技術力はもちろん、この仕事で必要な様々な事をないがしろにされているので、どうやったら人を本当に良くする事が出来るのかをわからないまま多くの施術者は路頭に迷っています。

僕はそういう人達のためにセミナーやスクールを立ち上げたのです。

しかしある施術者から以前、「路頭に迷っている人達やこの仕事に対して意識の低い人は自然淘汰されるべき。その人達をあなたが煽って事故を起こしたらどうするの？」という様な批判を受けました。

僕も厳しいことを言いますが、この仕事をサラリーマン気質の様な作業でやっている人や体を触る事を甘く見ている人は体を良くすることなど到底できませんし、逆に壊してしまう可能性があるのでこの仕事に携わってはいけないと思いっています。また人の体を良くする力がない人は極論お客さんの為になりませんので。そういう意味では淘汰される事は致し方ないし、淘汰は必要な事だと思います。この仕事は甘くはないですし、人の身体を触るという事はとてもセンシティブな事ですから。

しかし、この仕事にやりがいを持って足を踏み込んだ人、辛そうにしている人の為になりたいという慈悲に満ち溢れた心をこの仕事で活かそうとした人。この人たちが土俵にさえ上がれずに自然淘汰されるのは絶対に違うと思います。土俵というのはどうやったら人の体を良く出来るのかという事だったり、お客さんと向き合う施術者としての心得だったりです。

これらを知った上で淘汰されるべきだと思います。しかも僕は生徒達が安心する様な綺麗事は言いません。本当の事を言っています。この仕事は難しいです。結果を出す事は簡単ではありません。そして毎日毎日の地道な努力が必要です。一日二日で出来る事などあり得ません。それらを我慢して努力する厳しさが必要であるという事を正直に伝えます。しかし、それらを知れば、生徒さんの様にこの仕事に前向きになれて、明るい未来が見える施術者となれる人が沢山いると信じています。だから僕の事を信じてセミナーやスクールに参加してくれる生徒達のために全力で僕の教えられる事全てを教えていきたいですし、もっと沢山の人達に伝えていきたいと思っています。

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