骨や関節をほぐせばコリや痛みが取れる
公開日:
:
施術者向け
前回の腕の痛みと痺れを治癒した症例のコラムで、治療のポイントは手首や肘、肩関節にあるコリ物質だと述べました
右上肢の痛みと痺れ、運動制限 30代女性 〜感じ取る力〜
https://shin-wellness.com/blog/case/post-71/
関節は多くの症状を解決する場所として大事な所です。特に痛みや可動域の低下などの時は大きな原因になっていることがほとんどです。
では実際にどのように関節にアプローチしたらいいのかということです。
関節へのアプローチで大事なことは骨際や靭帯の際です。
何かしらの症状があり、その原因が関節にある場合、その関節を成す骨や靭帯の周囲にはコリ物質が付着しています。それを剥がしていくのです。感触としてはブニョっとしていたり軟骨のようなコリッとした感触が多いです。
1まず関節を成す骨と骨の隙間を確認します。または骨を繋ぎ留めている靭帯を確認します。
2その隙間に優しく指を侵入させて骨の際をなぞります。また靭帯の場合はその際をなぞります。
3なぞっていると、周囲とは明らかに違う感触の物が感じられます。これがコリ物質です。
4そのコリ物質を的確に確認して、どこかに指が引っかかる所があるのを探します。
5引っかかる感触の所を見つけたら、指先をそこに引っ掛けて骨の際から剥がすようにロックをします。この時、決して押したり揉んだりしてはいけません。関節は繊細な所なので損傷させてしまいます。
ロックをするように引っ掛けたらそのままホールドします。無理やり何かしようとしてはいけません。関節を痛めてしまいます。
コリ物質を的確に捉えると、その場所から派生して関節の周囲やその上下に響きがあります。
10〜20秒ほどホールドしていると、引っ掛けていた感触が徐々になくなります。そうなったら別の場所で同じように骨や靭帯の際にあるコリ物質の引っかかる所を探してホールドするという作業を繰り返します。
すると、痛みや可動域が悪かったのがドンドン良くなっていくのです
このようにして関節や骨をほぐすせば、多くの痛みなどの症状解消が出来るのです。
【ご案内】コリ物質から身体を改善させていく技術に興味をお持ちいただけた方へ
当方の考えが詰まった小冊子と毎月技術セミナーを開催しています。ぜひ参考にしてみてください
セミナー開催日
4月23日日曜10時〜13時
5月28日日曜10時〜13時
6月25日日曜10時〜13時
関連記事
-
-
検証実験 低い位置の水平指圧で強押しできるのはどちらの姿勢か
膝で立って押す方法はダメです 指圧やもみほぐしで水平に押したい時、よく膝で立って押している人
-
-
肩こりは肩甲骨がほぐれるだけじゃダメ ~あなたの知らない脊柱起立筋~
背中や肩のコリは肩甲骨が重要とよく言われます。 しかし、重要なのは肩甲骨だけではありません。肩甲骨の
-
-
学び方の差 ~同じ学びをしていて結果が出る人と出ない人の差~
患者さんの症状を改善してあげたいという思いから皆さんはたくさん勉強されていると思います。また、色々
-
-
コンサートの本番中に指が動かなくなった 20代男性
当方は院内施術以外にも様々な仕事を請け負っています。その一つとしてコンサートの全国ツアーに帯同し、ア
-
-
肩こり解消動画は見ても解消しない ~肩こりは肩甲骨を動かしただけじゃダメなんです~
肩こり解消としてYouTubeにも肩甲骨を動かす体操や肩甲骨ストレッチが沢山あります。 し
新着記事
-
-
【実演動画有】2回の治療で治癒した五十肩(肩関節周囲炎)の解説と治療法の実演
実際に来院して治癒した半年動かせなかった五十肩(肩関節周囲炎)の原因個所を解説します。そしてアプロ
-
-
マッサージでほぐれないコリの正体と新しいほぐし方の理論3つ
この記事ではマッサージの様な筋肉を揉んだり押してもほぐれないコリや痛み、または何十年と付き合ってい
-
-
【動画有】仰向けで癒着を潰せばガチガチの肩上部(肩井)の肩こりはほぐれます
鉄の様に固まった肩上部の肩こりは筋肉を揉むのではなく仰向けで筋膜や頚椎の癒着を潰せばほぐれます
-
-
【ギックリ腰治療動画】寝返りや靴を履く事が出来ない腰痛を3Dストレッチで解消
酷い腰痛やギックリ腰の原因の多くは関節の連動性の欠如です。今回はその関節の連動性を戻す治療で痛みが
-
-
【動画有】後頭下筋群をほぐすには骨と筋膜の癒着を指圧で狙え
頭の付け根のコリをほぐすにはうつ伏せよりも仰向けです。また、反対の目の方向に押す等圧の方向を決めて
PREV :
右上肢の痛みと痺れ、運動制限 30代女性 〜感じ取れる力〜
NEXT :
現代の「誰でも」「簡単に」へのアンチテーゼ