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右上肢の痛みと痺れ、運動制限 30代女性  〜感じ取れる力〜

公開日: : 施術者向け, 症例・お客様の声

症状

4〜5年前より右腕がダルく、コリ感に悩まされる

3年前に右肘が痛くなり、腕を捻る動きができなくなる。そして4、5指に痺れが出た。

それ以来、右腕の酷いだるさや肘周囲にジンジンするような痛みが続き、腕を捻る動きがやりづらくなる

 

経過

初診の治療後、痺れ感がなくなり腕全体がラクになる

一週間後の治療後、肘周囲のジンジンするような痛みが失くなる。腕を捻る動きがスムーズに出来るようになる。

その後、一ヶ月治療が空く。するとまた肘周囲に痛みが出てくるようになり、捻る動きがやりづらくなってきた。再度一週間に一度の治療を3回行い、痛みや運動制限も解消

 

今では、一ヶ月〜二ヶ月に一度のメンテナンスにより、各症状も出なくなり良い状態を維持している

 

 

ポイント

肘、肩関節、手首周囲といった上肢の関節それぞれに存在するコリ物質により、各諸症状が出ていました。それらを取り除くことにより、症状の治癒に至りました。

 

 

この方は仕事で毎日レポートをまとめたりブログをアップするなど、パソコン作業に膨大な時間を費やしています。また仕事も不規則で深夜になることもあれば、早朝から仕事の時もあってなかなか気が休まらない毎日なのです。そのため上肢に多大な負担をかけている中、気が休まらない気疲れの毎日により、上肢の各関節に気血の停滞が起こり多くの強いコリ物質が発生してしまい、痛みや運動制限、痺れまで引き起こしてしまっていたのです。

決して神経症状や腱鞘炎、肩関節周囲炎といったものではありませんでした。

 

 

この方も他の方と幾分違わず、当院に来る前にいろいろな治療を行っていました。

その中には頚椎に問題があると言っていた治療院や、骨盤からの歪みのせいだと言っていた所もあったそうです。

しかしそれらは全く関係ありません。この方の場合は上肢にのみ問題がありました。痺れも頚椎のせいではありません。胸郭出口症候群のせいでもありません。上肢の気血が停滞しているので上肢の組織が慢性的に栄養不足で鈍感になってしまったため痺れを感じるのです。だから気血を停滞させてしまっている物質=コリ物質を除去すればいいだけなのです。

 

このように判断できたのは

まず

この方の生活習慣を徹底的にイメージし、どのように負担が来ているのかを自分自身の身体に投影させるくらいの熱量でイメージしたからです。

そして次に

この方の全身を事細かく触診したからです。筋肉、骨、筋肉の裏側、関節の中まで繊細に集中して感じ取ることで、上肢のみの原因だと特定できたのです。

 

徹底的に人の身体を診ることに比例して効果も比例するのです。

 

誰もが「触診は大事です」「問診は大事です」と簡単に言っています。しかし、僕自身がお客さんとして数多く施術を受けていたり、または施術する様子を見ていて思うのは、ほとんどの施術師の方は触診や問診の程度が全く浅いです。人の身体を浅はかにしか理解できていません。

その状況で施す施術は浅はかな効果しか産まれません。

これは多分、多くの文献やセミナーで「テクニック」という方法のみを追求しているからだと思います。人の身体を診る力、感じ取る力を教えている場がなく、それらの重要性を知らないからです。

この方の場合も、徹底的に身体から感じ取っていけば骨盤、頚椎には行き着かないのです。それを骨格調整という「テクニック」を追求しているだけだから、そこに人の身体を当てはめて判断しているだけなのです。

私達のような仕事はその逆です。まず人の身体を判断して、次にそこに的確なテクニックを当てはめるのです。そのためには「人の身体から感じ取る力」が大前提として必要です。テクニックはその次です。

 

コリ物質へのアプローチはその「人の身体を感じ取る力」を追求しています。

徹底的に目の前の身体から感じ取る力を鍛えます。これにより今まで見えなかった原因が見えてきます。また自分の持っているテクニックの効果も格段にアップするのです。

 

 

 

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