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検証実験 低い位置の水平指圧で強押しできるのはどちらの姿勢か

膝で立って押す方法はダメです

指圧やもみほぐしで水平に押したい時、よく膝で立って押している人がいます。しかし、膝立ちの姿勢での指圧は全く圧が入らないため力押しで押してしまうので、やってはいけない姿勢です。

ではどの方法が正しい姿勢なのかをこの記事では実験を踏まえてお伝えしていきます。

その前に僕の簡単なプロフィールです。

宮近のプロフィール
26歳の時に脱サラして鍼灸指圧師となり、現在(2022年)18年目となります。 その間、整骨院やリラクゼーション店など様々な店舗で働いてきて、9年前に渋谷区広尾に施術代60分15,000円の治療院SHINを開業しました。

 

院内での治療に平行してミュージシャンのコンディショニングのケアとして、コンサートの全国ツアーにトレーナーとして帯同等も経験しています。

 

また開業以来9年間、患者さんの集客のための広告費はかけた事がありません。0円です。患者様のご紹介だけで成り立っています。現在、患者様への施術と同時に施術者育成のための独自のセミナーやスクールを開催。モットーは「少人数で細かな所まで徹底的に指導して本当の技術を身に付けてもらう」

そもそもなぜ膝立ちで押すと力が入らないのか

膝立ちで押すとはこの様な姿勢です

一見するとなぜ悪いのか?と思うかもしれません。しかし、膝立ちで押すと腰から下が不安定なので上体がフラフラとしてしまいます。

そうすると、押している部分から発生する反発する力に押し負けてしまうのです。押し負けまいとして施術者は力が入ります。
結果、体重を乗せる事が出来ずに腕の力で押してしまい、典型的な手押しの表面的で痛いのに深くまで圧が入らない押し方になります。

反発する力に押し負けるとはどういう事かというと

物理の法則である方向に力が発生すると(この場合施術者から受ける人に押す力)、反対方向にも同じ力が発生するのです。(この場合ですと受け手の押されている場所から施術者に向かう力)
その押し戻す力に負けない様に体を安定させておく必要があるのです。

力が発生すると反発する力も発生する

水平圧の正しい姿勢は

指圧やもみほぐしで水平に押したい場合の正しい姿勢は下記のような姿勢です。

ポイント

・正座でつま先立ちになり、前傾姿勢になる

・足や骨盤から腰の力は抜く

・つま先立ちで前傾姿勢のため、骨盤から下の力が抜くと自然と状態が倒れる

・この倒れる力を相手に伝える(体重圧)

踵に座る事で膝立ちの欠点だったフラフラするのが無くなり安定します。そうすれば押圧をかける際に反発する力にも押し負けることなく体重圧が可能となるのです。

ここでもやはり基本の骨盤から足までの力を抜くことが大事になります。腰から脚に力が入っていると、倒れる事が出来ずに突っ立ったままになるので、やはり手押しになります。あくまで自然の重力の重みにそのまま乗っかる事が大事なのです。

全ては基本が本当に大事です。基本を徹底的に体に染み込ませて、どんな時でも基本に沿った施術をする事です。

膝立ちと正しい押し方でどちらが強く押せるかの実験

正しい姿勢を見て本当にこの方が強い圧が入るのかと疑問に思う方もいると思います。

ですので、実際に膝立ちと正しい姿勢で押し合ってみました。力の差で押し負けたという事がない様に、男性の僕が膝立ち、女性に正しい姿勢で押し合うようにしました。

さて、どうなるでしょうか?

やはり膝立ちでは体重圧で押せないので負けてしまいます。しかし、膝立ちの方が手押しで力を入れているように感じるので皆さん、膝立ちで押したくなるのです。

人間、体に力を入れていると強い力が発生していると勘違いしてしまうのです。

しかし、腕の力よりも自然の重力の力の方が何倍も強いのです。その自然の力を使う時は脱力していないといけません。

スポーツする人はピンとくると思います。野球で遠くまで打てた時、サッカーで強いシュートが決まった時、テニスで早いサーブが打てた時、案外全身の力が抜けている時だと思います。逆に力んだ時は上手くいきません。

指圧やもみほぐしも同じなのです。体の力が抜けている時深くて気持ちが良い力が発生するので心地良くほぐれるのです。

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「リピートしてもらえない」「あなたにしか体を任せられないと言われる施術者になりたい」コリトリスクールはそんなあなたに徹底的に付き合う生徒ファーストのスクールです。

【学べる事】

  • 物理学を使った本当に正しい体の使い方 
    施術の基本は腕や手の力を使いません。「体重圧」を利用した体全体を使って施術をします。そのためには足腰も脱力した状態で行います。この基本が出来ると簡単に深くまでほぐせます。  これは自然界に存在する物理学の「力の法則」と「てこの原理」を利用して行う事を意味します。つまり施術とは物理学という自然界の力の法則に従った方法で行う事が最も正しく効果が発揮されるのです。

    しかし今の指導者はこの物理学の法則に反した事ばかりを指導しています。いくつか例を出すならば、体重圧は足で立って押してはいけないのです。また肘を曲げて押したり逆に脇を締めて腕を真っすぐにして押してはいけないのです。しかし足でしっかり立って押しなさいとか体重を乗せる時に肘を曲げながら押しなさいと教えている指導者に心当たりがあるのではないでしょうか?他にも沢山物理学に反した事を今の指導者は教えています。

    ここでは物理学に基づいた本当に正しい体の使い方を教えます。これによりどんなに根深いコリや痛みでもほぐせます。そして施術者自身の体への負担も少ないので体を壊さずに施術が出来ます

  • 根深いコリや痛みを改善するテクニック
    当院は根深くどこに行っても改善しなかったコリや痛み、何十年と抱えたコリや痛みの改善を得意としてます。
    そのコツはアプローチする場所にあります。宮近がアプローチするのは
    ・筋肉や筋膜が骨に付着する所
    ・深層筋膜の癒着
    ・スムーズに動かない関節

    これらの場所になります。この宮近独特のアプローチ方法を教えます。

  • 細部まで理解できる繊細な触診力  
    施術効果の差で決定的な力は<触診力の差>です。原因個所を見つけるのは理論だけではありません。細部まで感じ取れる繊細な触診力です。しかしこの触診力を鍛えるスクールはありません。なぜならば講師業の人で教えられる人がいないからです。このスクールでは他では教えてくれない繊細な触診力を教えます。

  • 考える力
    コリや痛みを改善するためには一人一人に適した施術を施せる事が大事です。そのためには今から施術する人の体を知ってそこから施術方針を決める事が大事です。決して覚えたテクニックや理論を考えもなく施してはダメです。 そのためには「考える力」が必要です。 スクールではいつも生徒に考えさせます。そうする事で理論やテクニックを本当の意味で使いこなせる施術者になれます。

授業数は72カリキュラムで4名の少数精鋭なので徹底的に手取り足取り指導していきます。

コリトリスクールの生徒は随時募集していますので、詳細はこちらをクリックしてください

https://shin-wellness.com/school/

根深いコリや痛み、長年抱えたコリや痛みを改善できるセミナー

【学べる事

  • 物理学を使った正しい体の使い方の基本
  • 細部まで理解できる繊細な触診力
  • 根深いコリや痛みを改善するテクニック

スクールで教えているこの3つを教えます。

初めての方はこちら↓

8月24日(水) 10時~13時

8月28日(日) 10時~13時

9月25日(日) 10時~13時

9月28日(水) 10時~13時

2回目以降の方はこちら↓
【テーマ:腰部・下肢】

9月18日(日) 10時~13時

9月21日(水) 10時~13時

【テーマ:首・肩・背中】

8月3日(水) 10時~13時

8月21日(日) 10時~13時

8月31日(水) 10時~13時

セミナーのお申し込みはこちら

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セミナーと5回のマスターコースを行います。

セミナーとマスターコース(カリキュラム5回)があります。
セミナーはどの様なアプローチかを体感してもらうセミナーです。こちらを受講して本格的に学びたいと思った方は合計5回のマスターコースで学んでください。このセミナーに参加された方はマスターコースの割引があります。

<セミナー開催日>

9月4日(日) 10時~13時

9月7日(水) 10時~13時

セミナーのお申し込みはメールにてお問い合わせください↓

・頭蓋骨アプローチ マスターコース

マスターコースは5回です。この5回でアプローチする場所やアプローチのコツを学んでもらいます。

宮近の考えや症例を掲載した小冊子

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