施術を覚えても無駄~覚えるのではなく考える~
少人数で徹底的に指導するコリトリスクール3期生はカリキュラムが中盤から後半にかかってきました。
最近は応用編に突入しています。
最初は基礎編。体の使い方から繊細に見分ける触診、そしてアプローチの方法など基礎となる所を徹底的に指導しました。
そして中盤では基本の練習も兼ねて様々な箇所のアプローチを学びました。
そして後半に差し掛かった今、生徒に指導しているのは
「やり方を知りたがるな」です。
どこの指導現場でもよく見られるのですが、
「腰痛に効く方法は?」
「肩こりに効くアプローチを知りたい」
こんな質問や要望を見ます。しかし、その質問ははっきり言って無駄です。
なぜならば、同じ腰痛、同じ肩こりでも原因個所は人それぞれだから、やり方を真似しただけでは原因個所を見逃して見当違いの事をしてしまう事が多々起こるからです。
僕のブログではいつも言っている事ですが、やり方を学ぶ事が技術の向上ではありません。そのやり方の原理原則を学んで、目の前の患者さんの体を診断して、その体に即してやり方をアレンジ出来るようになる事が本当の技術です。
よくテレビなどの番組でも一流の料理人がある野菜を調理する時にその野菜の状態を見極めてその時々で調理方法を変える様な場面を見る事があります。それと同じです。
人間も「活き物」ですから教わった事を真似しても無駄なのです。
ですから今、三期生には考えさせる授業を行っています。
例えば、土台の人が肩こりを訴えているとします。その原因を宮近が特定までした後、アプローチを自分で考えさせます。
または、あるアプローチする場所を決めます。今までやった事がない場所です。しかし、アプローチする場所だけ伝えて方法は伝えません。施術者本人がどうやってアプローチするか考えるのです。
この様な授業を行っています。これらに必要な要素は
いかに基本が身に付いているか?
そして基本を応用できる思考回路が出来ているか?
この二つの要素が重要になります。やった事がないアプローチと言うのは日々発生します。色々な症状や訴えがありますから。しかし、そんな状況でも的確に改善できるアプローチが出来るためにはいかに基本がしっかり身に付いているかが重要です。
どんな時でも基本を行うだけです。そしてその基本をどんなシチュエーションでも行えるアレンジ力と言うか考えるだけなのです。
これを多くの施術者が出来ません。応用する事を考えないからです。いかに教えてもらった事を行うかが重要と勘違いしているのです。だから色々な方法を学びたがるのです。
しかし、基礎が出来ていれば、ある程度のやり方を学ぶ事によってそこから自分なりの方法をアレンジできるようになるのです。そのアレンジできる思考回路こそ学ばなければならない事なのです。
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根深いコリや根深い痛みの原因個所は「骨」にあるのです。その骨をアプローチする方法です。
ではどこに付着しているかと言うと頚椎の横突起に付着しているのです。あとは腸肋筋が肋骨にも付着しています。
ですから脊柱起立筋を処置する場合は首の横をフォーカスしないといけません。首の後ろ、もしくは後頭隆起は関係ないのです。
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