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肩コリを取る

公開日: : 最終更新日:2014/08/30 施術者向け

 

治療院や整体、リラクゼーションなどに来院する方で一番多い主訴は「肩コリ」です。ではこの肩コリの説明と取り方を述べていきます

 

1 肩コリはなぜ起きるのか?

肩コリは一般的にも言われている通り血行の悪さから起きるものです。

様々な要因で血行不良になって筋肉が栄養不足になり硬くなるのです。

まさにその通りです。しかしそれだけでは欠けている事があります。それは「気の停滞と消失」です。この要因が大きく関わります。

例えば…常に「肩が凝った」「肩コリで吐き気、頭痛がする」と言っている人もハワイに行くとそんな事言わなくなる。そして帰国の日になって「肩がコル~」なんて言い出す人を見た事、聞いた事あるのではないでしょうか?

筋肉の硬さ、骨格のバランスは一緒でも気の流れ次第で肩コリは消失(隠れて)しまうのです。

 

だから筋肉を揉むだけでは取れないのです。

だから筋骨のバランスを整えるだけでは取れないのです。

 

ではどうするか?→身体に存在する「コリ物質」を取っていくのです。

これは身体の気血の流れる道に存在して、道幅を狭くしてしまい気血の流れを阻害するものです。

高速道路で言えばインターチェンジみたいなものです。そこでどんどん車が詰まるから渋滞(血行不良)が起こるのです。筋肉を揉む事や筋骨のバランスを取る事はこの例で言えば高速道路のスピード規制を上げることになります。80キロ制限を120キロ制限にした。だから車の流れが速くなる。しかし本当の渋滞は解消されません。なぜか?結局インターで詰まってしまうからです。逆にインターの料金窓口の数を2倍にすれば渋滞は劇的に解消されます。

まさしくその発想です。障害物のコリ物質を取り除けば常に気血の流れが良い状態になります。そうすると施術後も筋肉が栄養を与えられるのでコリが取れるのです。

詳しくはこちらをご覧ください

「コリ物質ってナンだ?」

 

2 コリ物質が存在する場所とアプローチの仕方

ちなみにコリ物質は全身に存在します。ただ、今回は上半身に特化して述べます。

 

・頸椎の周り

横突起や棘突起にへばりついていたり、椎間にこびりついていたりします。

またそのほとんどは腰椎まで背骨全体がそのような状態になっています。そのために背骨の動きが悪くなったり自律神経が乱れてしまいます。

特に頸椎の7、8番辺りや胸椎の3から6番辺りが一番多いです。

アプローチ方法としてはうつ伏せや仰向け、座位で僧帽筋、肩甲挙筋などの折り重なっている隙間をアプローチするとコリ物質はあります。それを捕えると、背中や肩甲骨の裏、頭や腕に響きます。

 

胸鎖乳突筋の裏側

乳突筋の裏側にこれはデスクワークの姿勢、目の使い過ぎなどではなく主に強いストレスによって存在します。

アプローチ方法としてはうつ伏せや仰向けで胸鎖乳突筋の前の淵から裏側へスッと入る所があります。その奥にコリ物質はあります。腕や頭に響く事が多いです。

 

・肩関節のコリ

僧帽筋の裏側に板のように存在します。

アプローチ方法としてはうつ伏せで僧帽筋の胸側の淵から僧帽筋に沿って行くと、コリ物質が板や石ころのような感触であります。

 

側胸部(肋骨のコリ)の肋骨の間に存在します。これによって呼吸が浅くなったり背中が強く張ったり痛みます。時には内臓も弱らせます。

アプローチ方法としてはうつ伏せや仰向けで肋間や11、12肋骨のへりにブヨブヨしている感触があります。

 

肩関節の中に埋まっていてそこから鎖骨の上や下、三角筋の下に溢れ出ています。

アプローチ方法としては肩鎖関節や鎖骨の上下に沿ってあります。

 

肩甲骨の裏側に存在して肩甲骨を肋骨にへばり付け、肩甲骨の動きを悪くしてしまいます。また腕のコリ物質もここに溜まります。

うつ伏せや仰向けで肩甲骨の裏側にアプローチします。また肩甲下角の所にブヨブヨしたコリ物質があり、手まで響く事があります

 

これらのコリ物質をアプローチすると気血の流れが良くなり、全身が温かくなったり、何かが巡っている感じがしていきます。

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