人を治せる力は身体の事を知っているだけではダメ
本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール三期生4回
<コリトリスクール>
本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール
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今回は宮近が実際に処置した患者さんの症状を基にした症例実習でした。宮近を患者さんに見立て、生徒自身で原因箇所や施術方法を見つけるために問診をしてもらう内容です。
痛みやコリを的確に処置するためにはなぜその症状が出ているのか、その人自身のバックグランドを知らなければ、ある程度までしか良くする事が出来ず本当の根本解決にならないのです。例えば同じ肩こりでもPC作業で肩がこっている人と自分に合わない運動のし過ぎで肩がこっている人、PC作業などしない何万人の従業員を抱えている経営者ではそれぞれ原因が違うのでアプローチも違います。同じ様に施術しても同じ結果にはなりません。
ですからその人から様々な人間模様を聞き出す必要があるのです。僕は常々「テクニック、理論理屈ありきではない」と言っています。人の体は千差万別です。だからある程度共通する所はありますが、最後は目の前の人を診てその人に一番適したテクニックなり理論を処方するしかないのです。しかし、そんなに簡単に様々な事を話してくれません。それは話したくないからではなく、施術者側の引き出す力がとても必要だからです。「さぁ話してください」と言っても何を話していいのか?どんな事を話すべきなのか解らないので話せないのです。
では施術者が患者さんから引き出す力で必要な事は物事に「なぜ?」と思える力です。聞いた事、知った事に対して「へぇ」と思うだけではなく、それななぜだろう?どういう事だろう?と思う事です。
例えば良くあるパターンとして、いつから症状が出ているかと聞いても長年抱えている人はあまり記憶がなくて「覚えていないなぁ」と言ったりします。確かに昔過ぎてわからないのです。それを施術者も受け入れてしまい、「昔から」という事で済ませてしまいます。しかし、これは本人が本当に忘れているわけではなく、施術者の聞き方、考え方が悪いために曖昧になってしまっているかもしれないのです。
その人が40代の会社勤めだとしたら、「その症状は学生の時から出ていましたか?」と明確な区切りを示してあげれば、思い出すと思います。「学生の時からではないな」と思い出しやすいのです。また、明確な区切りとすれば、転職などしているのでしたら「仕事が変わる前はどうでしたか?」と聞けばそれも思い出しやすいはずです。つまり施術者が普段からどれだけ物事を思慮深く考えているかという事と、相手に対してどうやったら答え易いかという気遣いの心を持っているかだと思います。
また、世の中の日常の様々な事を知っている事です。それは身体のこと以外の事です。
最初に例に出した職業別で言えば、経営者だったとしたら一般的に社長という仕事はどういうものかを知っていれば話が広がるのです。例えば社長は商談の一環として会食が多いです。それをこちらが解っていて「会食とか多いんですかね?」と話を振れば、「そうなんだよ。だからいつも飲み過ぎで胃腸が疲れてるんだよ」という会話が出ます。そうすれば、その肩こりや疲労はその胃腸疲れからも来ているんじゃないかと単なる体のバランスや使い方ではない所の原因追及が得られます。これが会食が多い事を知らなければ患者さんからそんな事は話しません。つまり僕たちは社会の様々な事を知る必要があるのです。
患者さんの環境なんて、施術者が経験してない事が沢山あります。ですから日頃の歩いている時、テレビを見ている時、スマホなどでネットニュースを見ている時、友達同士で話をしている時、全ての時が僕たちの仕事に活かされるのです。必要ない事はないです。ですから身体の事を勉強している時がこの仕事の勉強ではありません。常にアンテナを巡らして日常を過ごしてください。それが貴方の施術効果の向上に繋がります。
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