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人の体を「点」ではなく「面」で追いかける

公開日: : スクール セミナー, 施術者向け

本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール一期生85回

 

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今日は土台になった人の訴えている症状を触診のみで読み解き、その原因の見立てとアプローチする場所の特定を生徒それぞれにしてもらう授業でした。

 

触診。多くの方がこれをないがしろにしています。

リラクゼーションと称して働いている方の中には訴えているコリや張りが解らずにほぐしている方が多くいます。病院の先生が腫瘍の場所を的確に把握せずに手術をやるでしょうか?そんな事をしたら成功するわけがありません。それと一緒です。コリや張りをきちんと解らずにほぐそうとしても見当違いの所をほぐして不快感を与えたり、ほぐしきれなくて満足度の低い施術になってしまいます。
治療家と称している方の中には理論やテクニックだったり歪みといった身体全体の事を優先して触診を蔑ろにしている方もいます。「全体が整えばほぐれるから」、「理論に沿えばほぐれるから」と。

しかし、施術効果の最後に物を言うのは触診力の差です。
いかに奥深くまで触診で繊細な違いが解るかが大事です。可動域や体のバランスが整っただけでは取れないコリや痛みはあるのです。それを追求できるのは触診のみです。そこまで繊細に解らなければ施術者が施術の前後の差の確認も曖昧になって、「なんとなく」しか改善しないのです。

また、触診を点で行っていてもダメです。触診は「面」で行うものです。

ある症状は局所だけで解決する事は少ないです。だから体の様々な場所にある原因を特定するために触診をしたり検査をしたりします。その原因を探す行程は「点」で探すのではなく「面」で追いかけなくてはならないのです。例えば腰の原因が膝にもあると思われる時、いきなり膝に移動してはいけません、腰からずっと膝まで辿っていくように触診していくことが大事なのです。そうすれば原因の繋がりが明確に解りますから膝と言っても膝の「どこ」にあるのかとよりピンポイントで特定できますし、腰と膝の間にも原因箇所があることを特定できます。

 

時間はかかりますが、触診力を鍛える事をないがしろにせず、コツコツと毎日の施術に取り組んでください。

 

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