秋に向けて ~夏バテが続かない身体へ~
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健康コラム
暑い夏を乗り越え、やっと暑さも落ち着いてきた今日この頃。ほっと一息つきたいところですが、この時期に気をつけないといけないのは夏バテ。
夏バテって夏に起こるものだけではなく、秋にかけても起こるものです。夏を乗り切るためにパワーを使い果たしてしまい、この時期から10月にかけて「一日中疲れている」、「食欲がわかない」、「寝付けない」といった症状が起こってしまうのです。
では夏バテのメカニズムと対策を中国医学的に考えてみます。
その前に~~中国医学の概念を少し。
人間は気、血、津液(水分)で成り立っていてそのバランス状態の良し悪しで身体が健康だったり病気になったりすると考えます。また体内には五臓六腑(西洋医学でいう内臓)が存在していてそれらが気・血・津液(水)を生成、循環、排出する役目を持っています。
これらのバランスを崩す(=病気になる)要因として内因(感情)、外因(暑さ、寒さなどの外からの邪気)、不内外因(飲食の不摂生や過度な労働、毒物)があります。
では夏バテについてです。
皆さんも体験している通り、夏の暑さと湿気が原因です。これは暑邪、湿邪と言われる外因です。これが身体を攻撃して、気や津液(水)を損傷してしまいます。気は身体の生命活動の源で、津液は身体を潤す作用がありますのでこれらがなくなると生命活動が危うくなります。そのため身体はそれらをもっと作ろうと頑張ります。その役目は脾と呼ばれる臓です。
脾は食物を消化して気・血・津液(水)の源を作り出したり津液を運んだりする役目があります。もう必死です。
でも脾もそんなに強い子ではありません。彼の頑張りも限界があります。限界を超えてダウンしてしまうと身体が栄養されません。そうすると全身のだるさ、食欲不振、めまい、下痢など夏バテが起こってしまうのです。またその状態が続くと血液に関わる心という臓まで傷みつけられてしまいます。心は精神の安定にも関与しているので動悸、不眠、多夢にもなってしまいます。これがメカニズムです。
だから夏バテを乗り切るには脾を補う治療をしてあげます。
また普段の生活の養生としては気を補う食物や身体の熱を取ったり余分な水分を出す食物をとる事です
ご自身でできる養生として、脾を補う食物は
梅干、大豆、枝豆、オクラ、長いも、しょうが、みょうが、玉ねぎ、セロリ、にんにく、しじみ、ごま、かぼちゃ、きゅうり、そば、海草、にがうり、トマト、なす、セロリなどです
また空調で冷えた下半身を温めるジンジャーオイルを入れたお風呂に浸かる事も大事です。
生活習慣としては気が消耗しているので、夕食は控えめにしてください。睡眠中に内臓に負担をかけないようにせねばなりません。
また 運動を普段からしている方は控えめにしてください。思い切って1週間くらい何もしなくても良いと思います。
ただ、ここで大事なことは普段から身体が虚弱な人や冷え性、暴飲暴食を行っている事が夏バテを助長します。その治療もかかせません。
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