日本の心を世界へ

この写真はインスタントみそ汁の中身なのですが、開けた瞬間感動しました。

封切りが簡単な作りになっているのも感動なのですが、中に入っている具材の袋と味噌の袋がきれいに隣立って並んでいたのです。

これだと一食一食が取り出しやすく、何度も取り出していくうちにゴチャゴチャすることもない。なんとも気配りのある商品作りだと感動しました。

これだけで「今度も買おう」と思わせるような集客ができるとは限りません。やはり味やコストが購入の大きな要因になると思います。しかしこの「少しでもお客さんのためを思って」という繊細な商品作りに対する気持ちは、この商品を作っている企業のイメージや後々の最終的な購買の決め手に活きていくと思います。

モノに溢れ、全てにおいて効率化していく世の中、「ある程度の基準を満たしていれば良し、それ以上はそんなに必要ない」という風潮があると思います。しかしそれだけでは人の心、本物の価値というのは廃れていってしまうと思います。

非効率、一見は無意味だと思ってしまうモノも人の心を豊かにするにはある程度必要だと思います。

当院はビルの１Ｆにあります。院の目の前の道はそのビルを管理しているスタッフが毎朝掃除をしてくれます。しかしそのスタッフ達よりも先に朝の準備をしている僕らは必ずその道を掃除します。つまり僕たちが掃除した後にビルを管理しているスタッフが掃除するのです。

彼らが掃除をしてくれるのだから僕達が掃除をする必要はないのではないかと思うかもしれません。でもそこにはこれから来ていただく患者さんへの思いがあります。

暑い中、寒い中、もしかしたら遠方から、少しでも気分良く来てもらいたいと思うと自分達で掃除をしたいと思うのです。

もちろんこんな事をしているなど患者さんには伝わらないと思います。しかしそういう気持ちを持って常に何かできないかと考えて行動していれば、その思いが患者さんの本能に届くと思います。そしてそれが信頼になると思います。

またこの気遣い、相手を思いやる精神は治療にも必要不可欠な要素です。

世界を飛び回っているほとんどの患者さんは口をそろえて「日本人のマッサージが一番上手く、日本人の対応が一番素晴らしい」と言っています。それは日本人の繊細さ、人の事を感じ取る力が長けていて、お金じゃない所でももてなす、気遣う精神があるからだと思います。

繊細さや、あうんの呼吸のような言葉に出さなくても察する力は人の身体から悪い所を感じ取る力にとても役に立ちます。逆にそれらがないとできないかもしれません。そんな人達が治療技術を磨けば鬼に金棒です。実際に多くの外国の方は僕の治療を「Magic」と言います。

日本人の繊細さ、まじめさ、奥ゆかしさは世界に必ず通用すると思います。そしてこれからの世の中はそれらが重要な存在になると思います。

それらをSHINは世界に発信していきます。今はまだ小さな治療院ですが、必ず世界に日本の心を伝えていきます。

もちろん日本人にも短所はあります。しかし素晴らしい所があるのは確かです。それらを自信を持って発信していくことが大切なんだと思います。誰だって完璧な人はいません。

SONYの森田昭夫さんはまだ戦後間もない小さな会社だった頃、トランジスタラジオをアメリカで売る営業マンにこう激励したそうです。

「お前たちの売るのはトランジスタラジオじゃない　MADE IN JAPAN　の誇りだ」と

僕は自分が日本人で誇りに思います。日本をもっと世界に轟かせたいと思います。