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背中から首のコリ、めまいや吐き気 40代男性経営者

公開日: : 施術者向け, 症例・お客様の声

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症状

普段から背中から首にかけてのコリ感がひどくて気持ちが悪い。

ほぼ毎日日中に吐き気やめまいが起こる。

今は何十万人という従業員を抱える一大グループ会社の会長なのですが、10代のころから休みなく働いて、莫大な金額が動く仕事を日々こなして相当な精神的プレッシャーを常に抱えていたため、50代の今は急な冷汗や恐怖感を覚えることがあり、精神安定剤を服用している。

 

経過

3カ月ほど治療を行った辺りから、めまいや胃の不快感があまり出なくなってきました。

しかしまだ仕事が立て込んで疲労が過度に溜まってしまうと酷いめまいや吐き気、虚脱感が発症し、寝込んでしまうようなことがありました。

8ヶ月目くらいから今後の健康のための一日合計30分位のウォーキングが毎日できるようになりました。それまでは10代から運転手付きの車の生活だったので、10分ほど続けて歩くと疲れてめまいが出るような状態でした。しかし、ウォーキングも3日くらい連続で続けるとめまいや吐き気が出てしまうような体力でした。

1年くらいするとウォーキングも毎日できるような体力が付きました。そして日々の背中の強いハリ感やめまいに悩まされることがほとんどなくなりました。

 

治療のポイント

この方は典型的な自律神経失調症でした。何十万人の社員を抱えるというプレッシャー、自分の一声で何千億というお金が損失するかもしれないというプレッシャーを何十年と抱えていたため、自律神経をすり減らしてしまっていたのです。ここまでの極度の負担をかけた体では筋肉の揉み解しや骨格、内臓などのバランスを整えるだけの治療ではコリ等の各種症状は治りません。

実際にこの方も様々なコネクションを使って何十年と多様な治療を行っていましたが効果がなかったため、その場しのぎでマッサージをしてもらっている状態でした。

 

しかし、当方が筋肉の隙間や骨の周囲にアプローチをしていくと、先ほどの様な改善することが出来ました。

ポイントとなる場所は背骨の周囲です。背骨をほぐすことが自律神経失調症の改善に大きな影響を与えます。

施術するポイントは人により様々ですが、この方の場合はTh4~8までの棘突起周囲をほぐすことと、仰向けになってC7~Th1(大椎というツボ)を胸鎖乳突筋と僧帽筋の隙間からアプローチします。

他には仰向けで胸鎖乳突筋の前枝と後枝の隙間から横突起周囲だったり胸鎖乳突筋の前枝の裏側だったりにもあります。

 

背中は通常、筋肉や肩甲骨、背骨の骨の隆起が触るとわかるのですが、自律神経失調症のひどい方は背中が一枚の真っ平らな板みたいになっていて、骨や筋肉の隆起がわからない状態になっています。これは脊柱が凝り過ぎていて、同時にむくんでしまっていたからです。

このような状態になっている方は筋肉の隙間や骨の周囲をアプローチしないと改善しません。

 

最後にもう一つ。運動は身体によいと世間では言いますが、これも全ての人に良いというわけではありません。運動できる健康な体になっている事が条件です。運動できる体になっていないのに運動をすると逆に体力を消耗し、身体を悪くします。運動というと聞こえがいいですが、要はエネルギーの消耗活動です。そこを履き違えると、せっかく健康になろうという思いが台無しになってしまいます。

これを中国医学では虚の状態といいます。虚=エネルギーがない状態です。指導する方はその状態をきちんと把握してあげないといけないと思います。特にフィジカル系の健康増進を考えている方は虚の状態という考えはないので、気を付けないといけません。

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