どれだけ社会を知っているかが技術力の差 ~僕達は症状を良くするのではなく人を良くする~
僕のスクールで常々言っている事でそれを鍛える授業をたくさんしている事があります。それは「僕たちの施術は訴えている症状を自分の頭にビジュアルでイメージできるほど効果がある」という事です。
どういう事かというと、患者さんお客さんが訴えている肩こりだとか痛いという症状を単に聞いて「そうか」と理解するだけではなく、自分がその症状になっているかの様に思い描くという事です。
そうする事で骨格や神経伝達等では気づけない原因がわかるので、施術効果が何倍にもなります。
実際に現場で施術を経験していると、よく遭遇すると思います。
骨格のバランスは良くなったのに痛みやコリを相変わらず訴えてくる・・・。筋肉は緩んでいるのに納得していない表情になる・・・。
これらは正に、症状を引き起こしている原因がそのような原因だけではないという事です。
では訴えている症状に自分がなっているかの様にビジュアルでイメージできる様になるにはと言うと、相手の話をよく聞いたりよく観察する事です。これはよく言われます。
しかし、実はそれ以前に大事なことがあります。それは僕達が社会の事を色々知っているという事です。
世の中にはどのような職業があり、その人達はどの様な生活習慣を送っているのか、実際に仕事をしている風景(身体の使い方、精神的な疲労)はどの様なものなのか。または様々なスポーツの動き方やルールだったり世の中にはどんな趣味趣向があり(お裁縫や茶道、はたまたマージャン等など)、それらの身体の使い方や心身への負担はどの様なものか~~
この様に患者さんやお客さんが送っている人生を自分も本当に理解できる事によって、はじめて話をよく聞いてあげたり観察したりしたことが活きるのです。この社会を知っているという前提がないと、自分が知らない事をいくら聞いてもその人の事を知る事は出来ないのです。
だから僕達の仕事は社会経験が豊富な人ほど有利な職業です。高校を卒業してからずっとこの世界にいる人よりも社会人を経由していたり、いろんな所でバイトや交流を経験している人はそれだけでアドバンテージはあります。病院の先生やこの仕事に携わる人の中には患者さんの訴える事を理解してくれないと感じる理由の一つはここにあります。彼らは中学校くらいからずっと医学の勉強ばかりをして、そういう人達としか交流がなかったので、一般の会社員の事が理解できないからなのです。もちろん全員ではありません。とても患者さんに寄り添ってくれる素晴らしい先生もたくさんいます。
当事者の人生を理解できないとその人の訴えている症状の本質が解らないのです。
僕達は症状を良くするのではありません。人間を良くするのです。ここを履き違えてはいけません。人間は活き物です。機械ではないのです。
では自分はずっとこの世界にいるからダメなんだと思っている方。そんな事はありません。誰にでも社会を知るすべはあります。日々の暮らしの中で目にするもの、聞いた事、経験した事の全てを常に興味を持って注目して自分の知識として蓄えていく事です。誰も全ての事を仕事やバイトなどで経験できるわけではありません。施術中の小話などはとても参考になります。
僕も患者さんは経営者の方が多いですが、彼らの様な事は到底実体験できません。でも彼らの話している事や日々のニュースなどで、どのような境遇でどのような負担を強いられているかを知る事は出来ます。
だから営業職の方を施術する場合があれば、どんな作業があるのか、どんな行動をしているのかを聞けばいいし、施術中に小話が出たらそれを頭に焼き付けておくのです。またテレビでそんな人たちが出ていたならその風景を頭に焼き付ければいいのです。業界によっても働き方は違いますので。
またスポーツなどは自分がやった事があれば一番ですが、そんなにやれません。だからテレビでも雑誌でも触れ合えます。今ではネットで検索すれば動画も見れます。
大事なことは人や様々な社会環境に興味を持つことです。
最後にもう一度言いますが、僕達は症状と向き合うのではなく人と向き合う仕事なのです。
セミナーの詳細はこちら。
↓
セミナー開催日
5月23日水曜10時~13時
5月27日日曜10時~13時
6月24日日曜10時~13時
6月27日水曜10時~13時
7月22日日曜10時~13時
7月25日水曜10時~13時
https://www.towatech.net/seminar/search_result/show/9130
5月20日日曜10時~15時
https://www.towatech.net/seminar/search_result/show/8991
各月の申し込みは当方へのメールでも受け付けています
また
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