背骨のコリを解くことで症状のひどいコリや痛み、不定愁訴が解消する
首肩のコリ、内臓や脳などの器質に原因がない吐き気やめまい、頭痛など、いわゆる不定愁訴を解消、改善するためは背骨のコリを解きほぐせばいいのです。
特に症状がひどい人や長く患っている人ほど背骨のコリを解きほぐす事は他の骨格調整やもみほぐしよりも大きな効果があります。
筋肉がコルならまだしも「骨がコル」というのは聞き慣れないと思います。しかしコリ物質、気血の停滞という観点から身体を診て触っていくと確かに骨が凝っているのがわかるのです。
症状が軽い人には殆ど見られませんが、長期で患っている人や、症状がひどい人は脊柱の骨と骨の間がむくんでいて棘突起がわからないほどむくんで埋もれてしまっています。特に頚椎の7番から胸椎の7番くらいまでの間が顕著です。
これはコリ物質(気血の停滞)が骨の周りにベットリとへばり付いているからです。そのために骨の隆起がわからなくなっているのです。それによって背骨の動きが悪くなったりその周囲にある筋肉や交感神経などの働きが悪くなってしまうのです。
このようになっている人には多くのストレスを抱えている人だったり気が休まっていない人が多いです。
それは背骨を通る経絡によって説明できます。経絡とは中国医学の用語で気や血、水が通る道のことです。そして背骨を通る経絡は督脈と呼ばれる経絡です。督脈は脳を通っています。そのため脳の反応が経絡上に現れます。つまり脳がストレスを抱えて弱ると、督脈を伝って背骨に気血の停滞が起こるのです。
この背骨のコリは調整や筋肉のもみほぐしでは取れません。骨の周りまでこびりつくというのは症状が奥深くまで進んだ状態(東洋医学で「裏に入る」)でして、強く根付いてしまっているのです。それを直接関係のない筋肉を揉んだ所で効果はないですし、骨格を調整した所でこびりついたものは剥がれていきません。
ですからどこに行っても良くならないという方は骨のコリ加減を診ることです。そして骨の周囲のコリ物質を除去することです。
その他にも寝違いのような首を動かすと痛い、動かせないという人も頚椎〜上部胸椎がコリ固まってしまっている事が原因の時があります。その場合もこの方法をやると治癒します。
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