施術者の施しと受け手の身体は鍵と鍵穴
どの施術でも施す時、効果を得るために大事な基本があります。指圧で言えば
・力ではなく体重で押す
・受け手の身体に垂直で押す
という事です。
しかし僕はそこに「相手の身体とこちらの施しがフィットしている感覚がある」という事も必ず必要だと思います。
施術を施している所(指圧でしたら指、前腕、肘など)と受け手の当たっている部分が完全にフィットしている感覚を感じられる事が大事です。その感覚がないと同じことをやっても効果はほとんどありません。
逆にそのフィット感があるならば、アプローチの仕方が教えてもらった手法と違っても大丈夫なことがほとんどです。なぜならば、あなたと教えてもらった方とは骨格も筋肉の付き方も違いますし、持っている感受性も違うから相手の身体から得る感覚も違って当然なのです。
一流のスポーツ選手も同じ打つ、投げる、蹴るなどのフォームはそれぞれ違いますが、最終的なアプローチは同じなのと一緒です。
このフィット感を得るには基本的な態勢ではなくなる時もあります。指を垂直に当てるのではなく斜めに当てることもありますし、指を置く方向も変わることがあります。これは例えるなら鍵と鍵穴の関係みたいなものです。
家の鍵を空ける時には
まず
1その家の鍵を探します。
次に
2その鍵を鍵穴に合うように差し込みます。
すると
3家の鍵がすんなり開きます。
1はその場所に適した手技を選択する事です。これは指だったり肘だったり
2はその手技の当てる方向性などです。その家の鍵でも反対に差し込んでは開かないのと同じように、手技も当て方が違うと反応がありません。
そして1と2が合った時、初めて身体が反応するのです。この1と2が合うと、「これだ!」というフィット感があります。それを常に求めることが大事なのです。
そのフィット感がないのに施術を行っても意味がありません。またフィット感がないのに無理やりやると身体が変化しないどころか逆に痛めてしまう事もあります。決して家の鍵と同じように相手の身体を力でこじ開けようとしてはいけません。お互いがマッチしていれば力はいらないですし、すんなりと身体の扉は開いてくれるのです。
これは指圧に限ったことではないと思います。道具を使う療法も踏まえて全ての手技療法に言えると思います。
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