整体等の手技の学び方 ~「知識バカ」「技術コレクター」になってはダメ~
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セミナーやスクールで間違った学び方をしたらその時間は無駄になる
以前、整体やほぐしなどの手技療法をスクールやセミナーで学ぶ時の間違った学び方をお伝えしました。「やり方」や「方法」を学ぶ事が学びではありません。技術とは単に施術方法を真似すれば効果が出るわけではないからです。
今回もセミナーやスクールでの学び方、つまり学ぶ時に大事な事をお伝えします。
「知識バカ」は素晴らしい施術者ではない、手技療法は「技術職」です。
僕もこの世界に入って約16年くらいになります。今、東京都渋谷区広尾で開業して8年目になります。施術時間約60分で15,000円を頂いています。
一般的に言って単価が高いです。もちろん僕もここまでになるまではスタッフ勤務を経験してきました。単価も一般的でした。その時の様々な学びが今に活きています。
ある程度経験してきた今だからこそ、学び方って大事だなと思います。正直、周りには僕より勉強している方が沢山います。しかし、実際には患者さんの痛みやコリ等の様々な要望に対して結果が出せているから僕はここまでやれています。
僕たちの仕事は技術職です。ですから体の事を沢山知っているから体を良くできるのではありません。もちろん豊富な知識は必要です。しかし、体の事を知っているだけで体を良くできるなら生物学者が一番体を良くできるはずです。しかし色々とうんちく垂れるでしょうが、彼らは体を良くできません。なぜならば技術がないからです。
僕たちは徹底した技術を持っている事が大前提です。その技術力なるものも、単にやり方を知っているだけではダメです。それは前回もお伝えしました。
ではその徹底した技術力を持つにはどうしたらいいのでしょうか?
どこで学べばいいか迷っている方達はここでお伝えしている様な事をしっかり実施しているセミナーやスクールで学んでください。
本当の技術は「基本」が全てなのに「基本」を大事にしない
技術力とは何かというと「基本が徹底的に身に付いている」という事です。
一般的に考えたら当たり前の事です。
例えばプロ野球選手。あの人たちの150キロを超える投球スピードや何十本もホームランを打てる技術はすぐに身に付いたのでしょうか?そんな訳ありません。毎日の地道なトレーニングによって開花した結果です。多くの選手が毎日の基本を大事にした結果だと言っています。
例えばミシュランを持っている料理人。あの方達の味は教えてもらったからすぐに味を出せるようになったのでしょうか?そんな訳ありません。出汁の取り方、包丁のさばき方と基本を繰り返し磨き上げた結果です。
また、何十年と第一線で活躍されているドラム演奏者から僕は伺いました。何十年と演奏してきた今でも、毎日ドラムテクニックの基本練習を大事にしていると。
技術の全ては「基本」です。この基本を徹底的に身に付けないと本当の効果は出ないのです。しかし、なぜか僕たちの業種は典型的な「技術職」なのにその「基本」を疎かにしている人達ばかりです。そして指導者も「基本」をしっかりと教えません。そして小手先のテクニックばかりを知りたがったり教えたりしています。
僕もセミナーやスクールを主宰していますが、経験歴が長い施術者で悩んでいる方のほとんどは基本が出来ていないからです。基本を疎かにして知識ばっかり詰め込んだり、施術のやり方だけを知ろうとしているからです。
しかし、改めて言います。整体等の手技療法の学び方で大事な事は「基本」を身に付ける事です。セミナーやスクールではそういう事を学ばなければなりません。そして「基本」を徹底的に教えている所で学んでください。
正直、一カ月とか半年、一年で取得できる事を謳っているスクールがありますがそれらには行かない方がいいかと思います。そんな期間で基本が身に付くことはないからです。もちろんそのスクールの資格が取りたいという目的なら良いですが、そこでは本当の技術力は身に付かないと思います。
最低でも2年近くは学ばないと身に付きません。だって先述しました結果を出している技術職の人は1年で身に付いてるわけないですよね。それと同じです。
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