「身体と向き合う」の意味の履き違え~理論で人を診るな~
本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール一期生91回
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今日は宮近が患者さんとなり、実際に抱えている主訴を訴えます。まずは訴えている局所を寸分違わず触診してもらい、患者さんの訴えを理解します。そしてそれに即した施術方法を自分で考えてアプローチしてもらうという内容でした。
スクールも佳境に入った一期生。今は全ての要素を兼ねた授業になります。患者さんの訴えている内容をきちんと把握する。それを処置するための筋道を施術前に考える。その筋道をきちんと施せる身体の使い方、力を抜いた施術。
これら全てがきちんと出来て初めて本当の技術なのです。
施術とはこの様に様々な力が必要ですが、特に今のほとんどの施術者で間違っているのは、テクニックや理論に人の身体を当てはめようとしている事です。そのためにピンポイントでその人の訴えている症状を把握していません。可動域だったり体の見た目のバランスで判断しがちです。ですから改善の度合いの見立てが甘くなっているのです。もしくは見当違いな施術で全く意味がなかったのを気付けないという事にもなりかねません。
いつもここで言っていますが、可動域が良くなったくらいでは取れないコリはたくさんあります。骨格が整ったくらいでは取れない痛みやコリなんてザラとあるのです。着眼点はバランスではないのです。バランスを整えるのはあくまで方法論で、大事な事はそれによって訴えている「局所」がどうなっているのかなと見極める力です。
これは勉強している人ほど理論理屈で人を診がちになってしまうので陥ってしまう間違いです。僕たちはあくまで目の前の「活きている人間」を相手にしているのです。教科書や学術書が全てを知っているわけではありません。答えは目の前の人にあるのです。
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