動画付 「良い身体」=柔軟性のある身体ではない。~大事なのは「柔軟性」より「連動性」~
よく「体の柔軟性があった方がいい」と言います。つまり立って前にかがんだらペタッと手が付いたり両足を広げて座った状態で前に身体を倒したら床に付くみたいな。
しかし、一概にそうではありません。そんな柔軟性よりも「良い身体」のもっと大事な条件があります。
その前に、まず柔軟性自体の話ですが、体が柔らか過ぎてもあまりよくありません。なぜならば、体が柔らかいという事は関節がとても曲がります。しかし、関節と言うのはある動きの終了時に「ブレーキの役目」があるのです。例えば走っていて急に止まる時、筋肉が止まるために力が入ります。しかし、筋肉だけに任せていては負担が大きいので、膝や足首の関節や股関節が突っかえ棒になってブレーキの役目を果たすのです。しかし、関節が柔らかすぎると、ふにゃふにゃするので突っかえ棒としての役目を果たしてくれません。そうなると筋肉や靭帯だけで衝撃を耐えないといけないので筋肉や靭帯に負担増となるのです。そのために痛みやコリが出易くなる場合があるというリスクもあります。なので柔軟性があるだけでは良い身体とは言いません。
ではどんな体が良い身体かと言うと「全ての関節がスムーズに連動して動けている」身体です。
身体には関節があります。普段何か行動をする時、一つの関節だけを使って動いているという事はないのです。必ず2つ以上の関節を使って動いています。
例えば歩く動作。股関節と膝関節、足首の足関節を使って歩いています。また、骨盤より上の骨盤と背骨を繋ぐ関節も動いています。背骨もサイコロ状の骨の集合体なのでそのサイコロ同士の関節も動いています。そうすると頭蓋骨と背骨を繋ぐ関節も微妙に動いている事になります。
また、棚の上の物を取る動作。これも肩の関節はもちろん、取る動作では手首を返しますので肘の関節と手首の関節も動いています。そして方の関節が動くという事は肩甲骨と鎖骨の関節も動きますし、鎖骨と胸骨(胸の真ん中の骨)の関節も動いています。ついでに指の関節も。
この様に全ての動作は複数の関節が必ず連動して動くのです。そうする事で全身の関節や筋肉に負荷が分散されますので疲労が軽減されます。もちろん全身の筋肉が使えますので力の威力も違います。
しかし、連動性がない場合、動く時に局所的に負荷が掛かります。そうすると、そこに集中して動く時の負担が掛かるので痛みやコリが発生するのです。だから例えばいくら柔軟な身体でも、膝の連動性がなくて歩いてると膝を痛めてしまうのです。
理想の動きは鞭の様に「しなる」動きです。
では関節の連動性があるのかはどうやって解るのか?下記の動画の様に調べるのも方法の一つです。
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