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局所の重要性 ~局所を蔑ろにしてはダメ~

公開日: : 最終更新日:2019/11/03 施術者向け

セミナーにお越しになる多くの施術者が悩んでいる事に「痛みやコリの改善に満足してもらえていない」という悩みがあります。自分は施術をしてその効果があると思っていたが、患者さんからは芳しくないリアクションが来るという感じの事です。

この様な問題の一番の原因は患者さんの痛みやコリ等訴えている症状の「局所」を的確に理解していないからです。何となくしか、もしくは全く患者さんの訴えている局所を把握していないのです。

局所を突き止める事はそこをアプローチするしないに関わらず大事です。なぜならば局所の状態の変化が患者さんの感じる痛みやコリの程度の変化に直結するからです。

 

例えば技術セミナーでよく見かける光景ですが、身体の傾きが治ったから「良くなりましたね!!」という人がいます。また、腕の挙上の可動域が広がったから「これで症状は改善しましたよ!!」という光景を見ます。しかし、実際はそんなものが変わっても痛みやコリが取れていない事はザラとあるのです。もちろん歪みや可動域が変わったからある程度の身体の変化はあるでしょう。しかし、根深い痛みやコリの局所はそんなものが変わったくらいでは改善する事はないのです。

しかし、多くの施術者は理論理屈だけで人を診ているので、それらの改善だけを頼りに症状の改善を確認しています。しかし、実際は訴えている「局所」の状態が最重要なのです。そこを患者さん本人は訴えているのだからそこが変わっていなければ症状も変わっていないのです。こう言われれば当たり前の事でしょう。

 

局所のビフォアアフターをしっかり施術者本人が理解していれば、軽減していれば患者さんも感じていると自信を持って立ち振る舞えます。逆にある施術をして局所が変わってなかったとしても、施術者本人も変わっていない事を自覚しているので患者さんから「まだ痛みはあります」と言われても不安になる事はないです。だって自分も変わっていないのが解っているから。だから「じゃあ別の方法でやろう」と焦る事無く立ち振る舞えるのです。歪みや可動域だけを診ていて、それらが変わっているのに患者さんから症状は変わっていないと言われたらもうお手上げです。だってどうしていいか解らないのですから。そこで必殺の「何度かやらないと貴方の痛みは取れないのですよ」というフレーズを使うのです。しかし、施術者本人は実際にはそう思っていないのでその場の逃げ口上です。そして後日の施術でも上手くいかず施術者と患者さんとの間に微妙な空気が流れる状況が生まれるのです。

また局所の状態も診ているよと言う方。その方の場合は局所の見方が甘いのです。場所をミリ単位で把握しなければなりません。また深さもミリ単位で理解せねばなりません。それくらいの精度で理解して初めて状態把握が出来ていると言えるのです。

 

 

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