半腱半膜様筋の裏側、脛骨の内縁 ~肩こり、慢性疲労、内臓不調には下肢の内側~
「本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール」二期生第11回
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今日の授業は下肢へのアプローチです。その中でも半腱半膜様筋の裏側と頚骨の内縁でした。
この部位は様々な症状に対して有効な場所です。例えば肩こり、慢性疲労、内臓不調、冷え・・・不定愁訴と言われる全ての症状の原因である事が多々あります。
なぜならば、この部位は中国医学の経絡で言う、「足の陰経の経絡」の通り道だからです。また、大腿部に関しては足先から戻るリンパ管は内側しかないからです。
まず経絡の話で言うと、人間の身体には手足、胴体頭部と全身に気血の流れる「経絡」が走っています。その中で下肢の内側を走る経絡は消化吸収の役目や身体の元気を保管しておく働きや、組織の働きを微調整する経絡が走っています。ですからその経絡が不調になると
・消化吸収ができなくて血行不良、疲労が抜けない
・エネルギーが不足しがちになり慢性的に体が弱る
・組織の働きが不調になり血液循環、消化吸収、生殖器関連が乱れる
この様な事が起こります。これは全ての不定愁訴の原因となります。ですから肩こりでも下肢の内側は施術に必要な所となるのです。
また、リンパ管の話し。リンパの流れは体幹から下肢に下るリンパの流れは大腿部の外側、真ん中、内側全ての場所を通って足先まで行きます。しかし足先から体幹へ戻るリンパ管は大腿部は内側しかありません。そのため、大腿部の内側が凝ってリンパの流れも悪くなると下肢全体のリンパの流れが悪くなるのです。下肢のリンパの流れが悪くなると、全身の循環が悪くなり下腿のむくみによる疲労はもちろん、肩こりや慢性疲労も引き起こすのです。
それだけ下肢の内側は重要です。そしてアプローチする場所は筋肉の裏側の大腿骨や脛骨です。筋肉を剥がしてその裏側や骨の縁をアプローチする方法を皆さん学びました
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