大腿内側のコリ物質の除去が冷えや内臓不調、慢性疲労を取る
以前、コラムで背骨のコリを解きほぐすことで不定愁訴やひどいコリが改善するとお伝えしました
https://shin-wellness.com/blog/column/post-49/
そして今回は
・常に疲れやすい
・寝ても疲れが取れない
・冷えや胃痛など内臓不調
に効果のあるポイントをお伝えします。
このような症状は下半身を治療することで改善していきます。特に大腿の内側部です。
これらの症状がある方は大腿内側に縦に一本、太い棒のようなコリ物質が存在しています。そしてそれは大腿内側の半腱半膜様筋の裏側にあります。半腱半膜様筋を剥がすようにその裏側をアプローチすると、棒のようになったコリ物質が触れます。
この棒のようになったコリ物質を除去すると全身に血液が巡るようになり、内臓も滋養されます。そうする事で新陳代謝、消化吸収がその人の正常値になるので疲れが取れやすい体になるのです。
よくふくらはぎなどの下腿は皆さんしっかり施術をするのですが、ここはほとんど見逃しています。
現代社会では乗り物や情報伝達の方法が簡易になり、体幹で体を動かすことが少なくなりました。特に大腿内側はインナーマッスルをしっかり使う動きをしないとしっかり働きません。だから大腿内側は筋肉の動きが少なく、コリ物質が出来やすいのです。そのため、男女限らず大腿内側にコリ物質を多く蓄積している人は多いです。そしてそこは感覚が鈍感なため気づいていない人がほとんどです。ぜひ体験して、実際に取り入れてみてください。必ずあなたの今の施術の効果が上がります。
ところで、なぜ下半身か?これを中国医学の観点から説明します。
中国医学では経絡(気の流れ)が足にも流れています。その一部に
「脾」、「腎」、「肝」、「胃」という経絡があります。それぞれの役割は
脾…「運化を主る」食物を消化し栄養に変えたり余った水分を他の臓へ送って排出したりする働きの事です。
この気が不調になると、身体がだるい気力がない、食欲不振やお腹が張る、むくみやすくなります。
腎…「精を蔵する」人間の生命活動の根源である精気を保管する事です。また水分調整を行っています。
この気が不調になると身体が冷え性、やつれている。不妊、発育が悪い、むくみなどがおこります。
肝…「疏泄を主る」他の内臓の働きを後ろで援護する働きがあります。
この気が不調になると気血の流れが滞るので肋骨周りが張る、痛む。生理不順、頭痛などが起こります。
胃…「腐熟を主る」食物を消化する事です。またこの気「胃気」の強さが人間の回復力の目安になります
このように足に存在する経絡は人間の生命力の根源をなすものが多いです。栄養を吸収したりエネルギーを貯蔵したり、内臓の働きを助ける役割が脚にあるのです。つまり身体を元気にしたかったら脚の気血の流れを良くすることが大事なのです。
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