胃の不調の原因は「舌」を見れば解る そして解決方法は「足」にある
こんにちは!治療院SHINの望月郁子(もちづき いくこ)です。
前回にお伝えしました望診のでの診断について、今回は“冬の胃の不調”について
まとめてみました。
食欲が落ちた、胃もたれ、むかつき、お腹の調子がずっと悪い、だるさが長く続く
など、何となくどこに相談していいか解らなかった方はぜひ参考にされてみて下さいね。
・望診とは?
前回もお伝えしましたが、
中国伝統医学は世界三大伝統医学のうちの一つで、
望診は中医学での診断方法です。
体調や体質を人の五感(視、聴、嗅ぐ、味、触)をフルに使った独特の方法で見極めますが、
その中でも「視る」事に特化したのが「望診」です。
例えば、お顔のそばかす、シミやホクロ、には意味があります、
身体の中にエネルギーが多すぎて、皮膚にオコゲの様に現れているのです。
怪しい占い? そんな事はありません。長い年月をかけて中国伝統医学が継承して来た
診断方法なのです。
詳しくは→「中国医学の望診を知って欲しい」 https://shin-wellness.com/blog/column/post-225/も合わせてご覧ください
・冬の胃の不調の意外な原因
胃の不調原因にも色々ありますが、
秋から冬の初めかけて、多いのが
身体の冷えによる胃の不調です
以外なのは、胃や消化器のエネルギーの通り道(これを経絡と呼びます)は
下記の胃経の図でも解るとおり、
足、胴体、お顔と広範囲にわたり、とても長い経絡なんです。
冷えは特に、足から入る場合が多いでしょう。
足首や、膝をできるだけ外気からの寒さから守り、冷えを侵入させないことが大切です。
・特に見やすい望診ポイントは
さて、冷えからの胃の不調が出た時、望診的にはどこを見れば良いでしょう。
それは、あかんべーをしてご自分の舌の観察をしてみて欲しいんです。
下記のイラストの様に“表面が白い舌”は、
胃腸が相当に冷えた状態である事が解ります。
他にも、身体に余分な水分が停滞している事も解ります。
胃液の分泌もバランスを失い、
過剰な状態がつづき、胃もたれを起こしているでしょう。
特に舌の中央の位置が、胃を診るポイントですが、
・健康的なピンクになるまで 以下の養生をお試しください。
○冷たい食べ物を控え、出来るだけ温かくして食べる
○食べ過ぎ、飲み過ぎは控える
○胃に優しい食べ物、おかゆ、お出しの効いたお味噌汁、
丸い形の根菜類(キャベツ、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃ、サツマ芋、やま芋)をコトコトゆっくり煮込んだお料理を食べる。
○反対に、お刺身など生もの、油、お肉、お砂糖を使ったお菓子、刺激の強いスパイス、小麦製品、南国生まれのフルーツ、などは
調子が整うまでの少しの間はお休みしましょう。
○足元の保温はとても大切、お部屋でも素足で過ごしたりせずに、必ず厚手のソックスで
保温して胃の経絡は冷やさないでください。足湯の習慣をベストな養生です。
しつこい胃の冷えからの、下痢や軟便の続くかたはこの養生は必須です!
まだまだ、本格的な寒さが到来する前にしっかりと養生した
冬の体力を温存しましょう!
望月郁子プロフィール
上級 望診法指導士 認定
中医健康アドバイザー取得
整体師
2011年 家族や自身の体調不良を治したく自然療法の勉強を独学で始め、食養生にて自身の体調不良を克服。その後本格的に食養生だけでなく、望診、自然療法、中医学も学び始める。2017年 宮近陽一郎に師事、中医学に加え整体の世界に出会う。内側と外側から身体を改善させる独自の治療法を体系化し現在に至る。東京在住。3姉妹の母。
関連記事
-
疲れ、ダルさ、倦怠感、冷え、不眠、胃腸の不快感 30代女性
治療院SHINの望月郁子(もちづき いくこ)です。 こんにちは。今回は私が担当した患者さんの症
-
最後に物を言うのは基礎力。~基礎力のない施術者なんてただのメッキ~
「本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール」一期生第66回
-
自然のままに生きる事が成功につながる
この仕事をしていて得な事の一つに、普段講演会だったら何万円もする方や一般の世間ではお会いする事もでき
-
人の体を「点」ではなく「面」で追いかける
本当に技術を身に着けたい人のための少人数、徹底指導の技術スクール コリトリスクール一期生85回
新着記事
-
【実演動画有】2回の治療で治癒した五十肩(肩関節周囲炎)の解説と治療法の実演
実際に来院して治癒した半年動かせなかった五十肩(肩関節周囲炎)の原因個所を解説します。そしてアプロ
-
マッサージでほぐれないコリの正体と新しいほぐし方の理論3つ
この記事ではマッサージの様な筋肉を揉んだり押してもほぐれないコリや痛み、または何十年と付き合ってい
-
【動画有】仰向けで癒着を潰せばガチガチの肩上部(肩井)の肩こりはほぐれます
鉄の様に固まった肩上部の肩こりは筋肉を揉むのではなく仰向けで筋膜や頚椎の癒着を潰せばほぐれます
-
【ギックリ腰治療動画】寝返りや靴を履く事が出来ない腰痛を3Dストレッチで解消
酷い腰痛やギックリ腰の原因の多くは関節の連動性の欠如です。今回はその関節の連動性を戻す治療で痛みが
-
【動画有】後頭下筋群をほぐすには骨と筋膜の癒着を指圧で狙え
頭の付け根のコリをほぐすにはうつ伏せよりも仰向けです。また、反対の目の方向に押す等圧の方向を決めて