自律神経失調症 40代男性
公開日:
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最終更新日:2015/06/08
症例・お客様の声
症状
普段から背中のコリ感がひどく、気持ち悪い。そしてほぼ毎日なくらい日中に吐き気やめまいが起こる。また不眠や突然の冷や汗も発症する。
外出は全て車で運転手に任せるという毎日を30年位続けているので奥様の買い物に2時間付き合っただけでも立てないくらいの疲労感と吐き気、めまいを起こしていた。
今は第一線から退いたが、若い時は寝る暇もないくらい多忙な仕事を続けたり、経営者としての重責を担ったりしていたので当時は水のような便が出たり食事も喉を通らなくて体重も40キロ台になっていた。
その時の影響で今も精神的な疲労があると精神安定剤を服用して抑えようとしている。
経過
1〜2週間に一回の治療ペースを初めて2ヶ月後くらいから、めまいや胃の不快感が2週間経っても現れないようになってきた。
しかしまだ仕事が立て込んで疲労が過度に溜まってしまうとめまいや吐き気が2週間立たなくても発症していた。
4ヶ月目くらいから奥様の買い物に付き合うような疲労があってもめまいや虚脱感が出なくなった。しかしそれに付け込んで治療を怠っていると吐き気と背中から腰の異常なハリ感が現れる。
6ヶ月目くらいから今後の健康のため一日合計30分位のウォーキングを毎日できるようになった。車での生活が30年位続いているので、今までは5分歩いただけでも疲れて翌日はできない状態だった。
9ヶ月目〜現在 30年位運動をしてこなかったのでウォーキングによる筋肉疲労(特に体幹のインナーマッスルの疲労)を取り除いておかないと吐き気などが出てしまう可能性がある。しかし以前のような、日々強い背中のハリ感やめまいに悩まされることがなくなった。
治療のポイント
背骨のコリ(コリ物質)を取り除き、背骨の状態を良くすることが最大のポイントです。
この方の症状はいわゆる自律神経失調症と言われるものです。
自律神経失調症とは内蔵などに特に異常がないのにめまいや動悸、倦怠感など心身に様々な症状が現れることです。
未だ西洋医学的な原因がはっきりしておらず、これと言った治療法も確立されていません。
しかしそのような方達に多く共通していることは背骨が凝っています。もっというと、背骨に沿
ってむくみがひどいのです。
背中は通常、筋肉や肩甲骨、背骨の骨の隆起が触るとあるのですが、自律神経失調症のひどい方は一枚の真っ平らな板みたいになっていて、骨や筋肉の隆起がわからない状態の人が多いです。むくみがその隆起をわからなくしているのです。
そのむくみ=コリ物質を取り除くことによって自律神経失調症の症状がかなり改善される人は多いです。
詳しい理由は施術者向けのコラムを後日アップしますが、背骨のコリはその人のストレス状態や内臓の状態を把握するのにとても重要な場所ですし、治療のポイントとしてもとても重要なポイントです。自立神経失調症までではない人でも予備軍の人はたくさんいます。その人達は背骨に治療ポイントがあります。
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