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ヘルニアによる座骨神経痛と診断 脚の痺れや痛みによる歩行困難

病院での診断

腰椎4番、5番の座骨神経痛

これまでの経過

数ヶ月前から左の腰からお尻、脚の外側にかけての痛みやシビレ感がある。スネやふくらはぎにも痛みやシビレ感がある

特にここ一カ月はひどくなったので、外科受診。腰椎4、5のヘルニアで坐骨神経痛と診断されました。そしてブロック注射を毎週している

最初のブロック注射で3~4日は痛みやシビレ感は無くなったが、2回目以降は全く効かなくなった

座っていたり立っていたりすると痛みが出る。歩行しづらい
お尻を押すと痛い

鍼灸院としての診断

この方の今回痛みが出てしまった一番の原因はヘルニアが起こっている腰椎周囲が拘縮してしまったためです。
ヘルニアは酷い場合はもちろんヘルニア自体を除去するなどの外科的手術が必要となります。

しかし、多くのヘルニアは鍼灸指圧治療によって症状を抑える事が出来ます。そのポイントは腰椎周囲の拘縮を取り除くことです。

軽傷のヘルニアの場合は、ヘルニア自体が痛みやしびれを引き起すのではなく、その腰椎を覆っている靭帯や筋肉の腰椎付着部分が拘縮しているためです。中国医学で言えば冷えが腰椎の周囲に発生した「寒邪」や疲労などにより発生した「痰湿」が原因です。

この方の場合も話を聞くと、半年くらい前から職場の部署が変わり、座っての事務仕事が増えたようです。また空調に晒されて冷える環境になっていました。
そのため痰湿や冷えがヘルニアが存在する腰椎周囲などに溜まってしまったのです。それが原因で今回みたいな痛み、シビレが発生したのです。

ヘルニアは必ずしも原因となるものではありません。実際にヘルニアになっていても痛みや痺れがない人はたくさんいます。ですから適切な判断と処置をすれば改善する事は多々あります。

ちなみにお尻や脚が痛かったりだるかったりするとよく病院や施術者から「坐骨神経痛って言われた」と言う方がいます。しかしその多くは坐骨神経痛ではないです。
実は腰部や臀部、下肢の骨周囲の拘縮によって起こる「放散痛」が痺れ感となる場合が多いのです。
それを知らずに多くの施術者は「お尻が痛い=坐骨神経痛」と安易に答えているのです。

そんな事では改善するものも改善しません。ですので坐骨神経痛と言われている方は一度診せて頂く事をお勧めします。

治療方針

ヘルニアの腰椎周囲
仕事の座位により負担のかかっている仙骨周囲
以上をアプローチポイントとする

治療内容

施術方針と同じ

施術回数・頻度・期間

一度目の治療で歩く事に違和感が無くなりました。

一週間後に来院された時は痛みも半分以下になっていて痺れ感はほとんどなくなっていたようです。
二度目の治療後、痛みはなくなりました。

施術後のケア

今後、疲労の溜まり具合や天候によって多少の違和感、ダルさや腰の重さが出てくる事があると思います。しかし三週間、最低でも月に一回治療をして行けばまず来院された時の様な症状までなる事はありませんし、痺れ感は出てこないと思います。


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