*

【坐骨神経痛 ヘルニアと診断】 40代男性

公開日: : 最終更新日:2013/10/26 症例・お客様の声

治療と経過

数ヶ月前から左の腰からお尻、脚の外側にかけての痛みやシビレ感がある。スネやふくらはぎにも痛みやシビレ感があるとの事

特にここ一カ月はひどくなったので、外科受診。腰椎4、5のヘルニアで坐骨神経痛と診断されました。そしてブロック注射を毎週しているとの事

最初のブロック注射で3~4日は痛みやシビレ感は無くなったようですが、2回目以降は全く効かなくなったので当院に来院したようです

 

診察

座っていたり立っていたりすると痛みが出る。歩行しづらい

お尻を押すと痛い

 

一度目の治療で歩く事に違和感が無くなりました。

一週間後に来院された時は痛みも半分以下になっていて痺れ感はほとんどなくなっていたようです。治療後、痛みはなくなりました。

今後、疲労の溜まり具合や天候によって多少の違和感、ダルさや腰の重さが出てくる事があると思います。しかし三週間、最低でも月に一回治療をして行けばまず来院された時の様な症状までなる事はありませんし、痺れ感は出てこないと思います。また症状が全く出なくなったという所までできるかもしれません。

 

原因

この方の今回痛みが出てしまった一番の原因は「腰椎のヘルニア」でも「坐骨神経痛」でもありません。「冷え」や「蓄積された老廃物の塊」です。それらによって痛みや痺れが出たのです。(もちろんヘルニアの存在が腰に冷えをより溜めこませる要因でもありますが)

だから冷えや老廃物を取り除けば痛みや痺れはなくなります。実際、腰が痛くない人でもレントゲンやMRIを撮るとヘルニアになっている人は沢山います。

 

中医学では痛みや痺れの原因は体内の気や血液の運行障害や、寒邪(冷え)が体内に発生したためという考えがあります。

疲労や動く事が少ないと老廃物が関節などに蓄積されて気や血液の運行が阻害されます

また寒邪(冷え)が体内に発生するというのは単に外気の寒さだけではありません。内臓が疲れていて代謝が落ちていても発生しますし、ストレスでも発生します。冷え症じゃなくても冷えが体内にある人は沢山います。特に男性は筋肉がなまじあるので身体の芯は冷えていても表面は温かくて自覚症状が無い「隠れ冷え体質」の人が多いです。

だから身体を温めて上げる事も大事ですし、血流を塞き止めているモノを除去しないと解消しません。

 

特に痺れは筋肉を揉んだだけではなくなりません。筋肉ではないのです。血流を良くする為には冷えや老廃物にアプローチしなければならないのです。

 

マッサージを良く受ける患者さんはお尻や脚が痛かったりだるかったりするとよく「坐骨神経痛って言われてる」と言う方がいます。また「ヘルニアで腰が痛い」と仰る方も多いです。しかしそれらのせいではない事が多々あります。またそれを考えずに施術者が「お尻が痛い=坐骨神経痛」「ヘルニア=腰痛、痺れ」と安易に答えて説明している人が多いのです。

つまり腰痛や症状では神経痛の前に冷えや血行不全からくる痛みが多いように思います

 

この方は半年くらい前から部署が変わり、座っての事務仕事が増えたようです。そのため疲労が股関節などに溜まり易くなっていました。そこに夏場の空調などで冷えが下半身に知らず知らず溜まってしまったため今回みたいな痛み、シビレが発生したのです。

 

今後は冷えが溜まらない様なメンテナンスを行っていれば、今回みたいな症状は出ないと思います。

また適度な運動を行っていれば尚更良いでしょう。

神経痛と思う前に当院で冷えや滞りを治療してみてはいかがでしょうか。諦めていた症状が改善されるかもしれません。

関連記事

【妊娠中で足がつって頭痛がする】 30代女性

【妊娠中で足がつって頭痛がする】 30代女性

治療と経過 出張で初めて伺った時、脚がすごく冷たくてむくんでいました。また何とも言えないような

記事を読む

細菌感染

中国医学を用いた手技療法の症例 子育て中の母親の頭痛と背中の痛み30代女性

SHINの宮近です。今回は前回のコラムでお伝えした中医学を用いた症例をお伝えします。 前回のコラム

記事を読む

大腿内側のコリ物質

施術者が陥りやすい罠~結果が出ない施術者の気を付ける事~

先日、仕事でこのようなやり取りがありました。   ~~~ 日頃からメンテ

記事を読む

二人の右前大腿部の痛み ~患者さんを理論に当てはめない~

二人の症例です。どちらも同じ部位に痛みと痺れを訴えていました。しかし、原因箇所は違います。 &

記事を読む

倦怠感 胃腸の不快感

肩こりは自分自身の原因だけじゃない~僕たちは人間という複雑な「活き物」が相手~

ある症状の原因を調べる時、姿勢や仕事内容、骨格のバランス等は多くの施術者が考察しています。また、内臓

記事を読む

新着記事

【実演動画有】2回の治療で治癒した五十肩(肩関節周囲炎)の解説と治療法の実演

実際に来院して治癒した半年動かせなかった五十肩(肩関節周囲炎)の原因個所を解説します。そしてアプロ

記事を読む

アライメントを調整する方へ

マッサージでほぐれないコリの正体と新しいほぐし方の理論3つ

この記事ではマッサージの様な筋肉を揉んだり押してもほぐれないコリや痛み、または何十年と付き合ってい

記事を読む

【動画有】仰向けで癒着を潰せばガチガチの肩上部(肩井)の肩こりはほぐれます

鉄の様に固まった肩上部の肩こりは筋肉を揉むのではなく仰向けで筋膜や頚椎の癒着を潰せばほぐれます

記事を読む

【ギックリ腰治療動画】寝返りや靴を履く事が出来ない腰痛を3Dストレッチで解消

酷い腰痛やギックリ腰の原因の多くは関節の連動性の欠如です。今回はその関節の連動性を戻す治療で痛みが

記事を読む

【動画有】後頭下筋群をほぐすには骨と筋膜の癒着を指圧で狙え

頭の付け根のコリをほぐすにはうつ伏せよりも仰向けです。また、反対の目の方向に押す等圧の方向を決めて

記事を読む

【実演動画有】2回の治療で治癒した五十肩(肩関節周囲炎)の解説と治療法の実演

実際に来院して治癒した半年動かせなかった五十肩(肩関節周囲炎)の原因

アライメントを調整する方へ
マッサージでほぐれないコリの正体と新しいほぐし方の理論3つ

この記事ではマッサージの様な筋肉を揉んだり押してもほぐれないコリや痛

【動画有】仰向けで癒着を潰せばガチガチの肩上部(肩井)の肩こりはほぐれます

鉄の様に固まった肩上部の肩こりは筋肉を揉むのではなく仰向けで筋膜や頚

【ギックリ腰治療動画】寝返りや靴を履く事が出来ない腰痛を3Dストレッチで解消

酷い腰痛やギックリ腰の原因の多くは関節の連動性の欠如です。今回はその

【動画有】後頭下筋群をほぐすには骨と筋膜の癒着を指圧で狙え

頭の付け根のコリをほぐすにはうつ伏せよりも仰向けです。また、反対の目

→もっと見る

    PAGE TOP ↑