コリ物質を取り除く
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最終更新日:2013/10/27
健康コラム
前回のコラムで肩コリや腰痛を本当に無くしたかったら「コリ物質」を取り除かなければならないと書きました。
またこの「コリ物質」は単に肩コリや腰痛の原因ではなく内臓にまで影響を与えるモノなので内臓不調、むくみ、冷え症など様々な不調にも影響を与えます。
これは筋肉を揉んだだけでは改善しません。コリ物質は筋肉に存在しないからです。
ではどのようにアプローチして行けばいいのでしょうか
まずコリ物質は筋肉の隙間や裏側、骨の際や骨の上にあります。感触としてはコリっとしていたりグニャっとしていたり、または棒の様になっていたりと様々な形、触感をしています。
そしてそれらは人によって存在する場所が違います。その場所はミリ単位で違ったり押す角度が5度単位で違ったりもします。それをその人の身体から感じとる事が大事なのです。教科書、テクニックに人の身体を当てはめた治療では本当の効果はありません。
人間は「機械」ではなく「活きモノ」です。治療方法ありきではなく患者さんの身体ありきなのです。
それらにアプローチすると独特の響きがあったりなんとも言えない感触があったりします。アプローチ後は滞っていた気や血液が巡り出すので、身体の中が巡り出す感じや解れていく実感がして、身体が温かくなる人もいます。これは全身の筋肉に栄養が行き届いているからです。そうするといわゆる肩コリなどもなくなっていくのです。
「肩の筋肉がカチカチ」「腰の筋肉がパンパン」これは結果論でしかないのです。
コリ物質を取り除く事が本当の肩コリなどの治療になるのです。
ただ、本当に大事なのは肩コリが無くなる事ではなくコリ物質によって引き起こしている体内の気血津液や陰陽のバランスの悪さが整い本来の自己治癒能力が高まる事なのです。
実際に直接コリ物質を除去しているとその場から身体が変わっていきます。さっきまであったコリ物質が無くなったり、別の場所に新しくコリ物質が浮き上がったりします。これは奥底に蓄積していたコリ物質が、周りの比較的最近できたコリ物質が無くなったために出てきたのです。つまり長年蓄積されていたコリ物質が流れて身体がデトックスされているのです。
そしてドンドン滞っていた水分や血液が巡りだすので、患者様のむくんでいた背中や骨盤周りがペタっとなって一回りサイズが小さくなるのがわかります。
このように体内の陰陽、気血津液のバランスを悪くしているコリ物質を取り除いていくとバランスの良い(ただの骨格のバランスだけではありません。)身体になるので、疲労感のない、心も健康な人間になるのです。
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