その疲れやすさ、肩こり、頭痛の原因は下半身から
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健康コラム
「肩こりや頭痛がひどい」、「寝ても疲れが取れない」、「胃腸が重い、だるい」・・・
このような方はたくさんいます。特に当院のような所に来る方のほとんどの理由です。
このような方達のほとんどの原因は下半身にあります。下半身のコリ物質が上記のような症状を引き起こすのです。
これは冷え性や普段から足がだるいと感じている人なら自覚もあるかもしれません。しかし冷え性やだるさを感じてなくても当てはまる人はたくさんいます。特に男性はなまじ筋肉があるので、下半身の状態に気づいない人はたくさんいます。
下半身のコリ物質を取り除く治療を行えばなかなか改善しないその不調が大きく変わる可能性があります。
ではなぜ下半身か?
その理由を説明する前にみなさん足湯に入ったことがありますか?膝から下だけお湯に浸かる温浴です。足湯に2~30分入っていると上半身も温まって汗が出てきます。また顔も赤みを帯びてきて額からも汗が出ます。
これは足を温めたことで全身の血行が良くなったからです。手を温めただけでは全身温まりません。
つまりどういうことかと言うと、下半身の血行の状態が全身の血行の状態のカギを握っているということです。下半身の血行が良いと上半身の血行も良くなるのです。
逆も然り。足が冷えて血行が悪いと全身の血行も悪くなるのです。
足の血行が悪いと肩首周りの血行も悪くなり肩こり、頭痛が起こるのです。
内臓も同じことが言えます。下半身の血行が悪いと内臓の血行も悪くなります。そうなると胃腸の働きが悪くなり消化吸収も悪くなり、疲労回復もできなくなるのです。
では下半身の重要性を中国医学の観点からお話しします
まず、中国医学では人間の体は気・血・津液(水分)で成り立っていると考えます。これらの物質が全身に順調に巡っている時、人間は健康な状態です。
それを巡らせる役割を担っているのが五臓六腑です。
五臓六腑とは肝・心・脾・肺・腎・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦です。
三焦はさておき、これらは一般的な西洋医学で言われる内臓とは違います。これらは西洋医学的な働きと被る所もありますが、それ以外のことも担っています。この五臓六腑が何らかの原因で不調になる時、身体にいろいろな症状がおこるのです。
それらを調整して、元通りのバランスにすると、身体の不調がなくなります。
これが中国医学の治療です。西洋医学には全くない発想なので、西洋医学では対処できない症状も治療できるのです。西洋医学的な検査数値には表れない身体の不調を治す治療法です。
ぞの中国医学では五臓の経絡(気の流れ)が流れています。それらは足にも流れています。足を流れている経絡に「脾」、「腎」、「肝」、「胃」という経絡があります。それぞれの役割は
脾…「運化を主る」食物を栄養に変えたり余った水分を他の臓へ送って排出したりする働きの事です。
この気が不調になると、身体がだるくてむくんだり、食欲不振やお腹が張ったりします。
腎…「精を蔵する」人間の生命活動のエネルギーを保管する事です。また全身の水分調整を行っています。
この気が不調になると身体が虚弱になり、冷え性や不妊、発育が悪い、むくみなどがおこります。
肝…「疏泄を主る」内臓や目や生殖器など全身の働きを調節しています。
この気が不調になると全身の気血の流れが滞るので肋骨周りが凝り、生理不順や頭痛なども起こります。
胃…「腐熟を主る」食物を消化する事です。またこの気「胃気」の強さが自己治癒能力の目安になります。
このように足に存在する経絡は人間の生命力の根源をなすものが多いです。そのため足の経絡が不調になると、内臓も踏まえて身体の全ての不調に関わってくるのです。2,000年前の中国人はすでに足を健康にすれば元気になると気づいていたのでしょう。
一度、下半身の状態を見つめ直してあげてください
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