病院で不妊治療を受診していた方の妊娠　３０代女性

症状

３年前から病院で不妊治療をしており、体外受精を試みているがなかなか着床しない。

経過

治療を始めて２ヶ月後に基礎体温の平均が上がりました。以前の体温は３５度台がほとんどでしたが、治療と共に３６度３分～６分くらいが平均的な体温になりました。

治療を始めて４ヶ月後、体外受精をするための卵子を取り出した所、以前より体外受精に適した卵子が増えました。

治療前に取り出した時は７個中１つしか体外受精に適した卵子が採取できなかったそうですが、今回は１１個中４個適した卵子が採取できました。

治療を始めて７ヶ月後、体外受精を行いましたが、着床しませんでした。

治療を始めて１０ヶ月後、体外受精を行い、着床しました。

治療を始めて１年後、順調に妊娠が経過しています。

治療ポイント

母体の気血の流れを良くする事で子供を宿す力ができたので、不妊治療の助けとなったのです。

子供を胎内に宿すという事は身体にとって大きな出来事で、身体にとても負担のかかる事です。そんな一大事を全うするには母体の生命力が必要です。その母体の生命力を付ける事が不妊治療の助けとなるのです。

母体が弱っているのに身体が子供を作る事なんてできません。もし妊娠したとしても無事に出産できないかもしれませんし、子供にも影響を与えてしまうかもしれません。

新しい生命を作るにはその母体がしっかりする事です。

この患者さんも当初、コリや身体の不調がとてもひどかったですが、治療を重ねるごとに体温以外の体調も変わってきました。

まず、背中から首、腕が毎日刺すように痛かったり痺れ感があったりしたのがほとんどなくなりました。

また、髪の抜け毛、白髪の量が減りました。

そして今まではいくら食べても太らなかったのが、体重が増えだしました。

これらはまさしく身体に生命力が付いてきたからです。これによって妊娠できる力が付いて着床できたのです。

どんなに薬や手術などの医療技術が高度になってきても、最後に治すのは自分自身の力＝自己治癒能力です。

また僕達のような医療従事者の方もよく「治す」と言っていますが、僕達が治せるわけではありません。自己治癒能力を高めてあげているだけです。そして最終的には自分自身が治しているのです。この方が妊娠できたのも僕の力だとは思いません。本人がお母さんになりたい、身体が良くなりたいという「強い意志」があったから当院の治療で身体が変わっていき、西洋医学の不妊治療で妊娠できたのです。

僕たちは本人の持っている力を引き出しているだけにすぎないのですが、その引き出すことは自分自身ではなかなかできません。医者もその分野はそんなに得意ではありません。

身体本来の力を引き出すことによって、人は多くの可能性があります。