諦めの療法
公開日:
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最終更新日:2013/12/13
健康コラム
日々生活をしていると「忙しいけどなんか調子がいいんだよね~」と思うことがあったり、逆に「寝ても休んでもなんかやる気が出ない」と思うことがあったりします。
これは気のバイオリズムが常に増減を繰り返す自然現象なのです。
またニンゲンの本能的なところで意図的に身体のバイオリズムを操作しているのです。
例えば大きな仕事が後々に控えていると「こりゃスゲー大変な事になるぞ!」と身体はわかっていて、その時に自分の心身の状態を最高潮に持っていくため敢えてその時期になるまで心身の状態を落とそうとします。またその大きな仕事をやり終えた後は「やり切った~、ちょっと休も~」と身体がオフのスイッチを入れるので虚脱感になります。
これはいつもテンションがマックスな状態だとパンクしてしまうと身体がわかっているから身体が自分を保つため自ずと調整しているのです。
中国医学では人間は自然の一部、ひいては小宇宙であると考えます。つまり自然とともに心身は変化する、自然のように常に心身は変化しているということを言っているのです。
そしてその変化が自然で通常通り行われていると健康で安定した生活が送れるのです。
だから心身の状態が盛り上がったり下がったりするのは当たり前のことで、上がれば後は下がるし、下がれば後は上がっていくのです。そうやって身体を保っているのです。
運気や気分が落ちているからいつまでも落ちていく・・・そんなことはないのです。後に絶対上昇します。逆に絶好調だからこのままずっといけるんじゃないか・・・そんな事もないのです。いつかは下降線をたどります。
それを認めてあげれば心に余裕ができます。調子が悪い時でも「まぁ後々上っていくからしゃーないか」といい意味で諦められるのです。それを自然に逆らって無理やり上昇させようとすると逆に上手くいきませんし、後々の上昇を妨げてしまうかもしれないのです。
下り坂を自転車で下る時、ブレーキをかけずにそのままスピードに乗っていけば後に控えている上り坂も無理せずより高い位置まで上れます。そんな感じです。それを下り坂の時に落ちるのが怖いからと下手にブレーキをかけると後々の上り坂を上るのが大変ですし上昇を妨げてしまうのです。
大事なことは「大丈夫」と自分を信じてあげることです。
そしてバイオリズムがいい時はあまり欲をかかずに全力を出し、下降している時は無理をせず上昇した時のための準備を着々と進めていく。このように自分の今の状況を冷静に受け止めてそれに見合った生活をしていくことをお勧めします。
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